前回、観光スポットを巡る際にハウスメイトのお抱え運転手を利用したことを投稿しました。
車を利用しないと無理!モロッコ・カサブランカの主要観光スポット!
そのお抱え運転手のクセがすごかったので、ご紹介していきます。
お抱え運転手はどうやって探すのか?
お抱え運転手を雇うということを、みなさん一度は考えたことがあるのではないでしょうか?勝手知ったる母国でならまだしも、外国ではどうやって探すのでしょう?今回のカサブランカの滞在でその方法を知ることができました。
ハウスメイトはお抱え運転手を探すマッチングアプリで見つけたそうです。表示された候補者の中から一番報酬の安い運転手を雇うことに決めたらしいです。非常に簡単ですね。面談とかそういうのはないのでしょうか?
該当のお抱え運転手の報酬は1日400MAD(約6,000円)、さらに経費としてかかったガソリン代を支払います。ハウスメイトはさらに、運転手の待機時間中には200MAD(約3,000円)を渡しているようです。待機中に支払う手当が必須なのかどうかはわかりませんが、お抱え運転手を雇うのは、決して安く済むことではないことがわかります。
お抱え運転手の略歴
その運転手の略歴をご紹介します。年齢は50~60歳の男性で、若い頃ウクライナへの留学経験があるようです。(以下、Sさんとします)。英語も話せますがそれほどペラペラというわけではありません。言いたいことがうまく伝えられないと、強引にロシアやウクライナの話題に変える、もしくは大声で笑って話を終わらせるという特技を持っています。マシンガントークの持ち主です。あまりにも話好きのため、雇い主であるハウスメイトが「頼むから運転に集中してくれ」と何度も注意するような性格です。
Sさんは酒が大好き
初めてSさんと対峙したとき、彼は買い物袋を持っていました。管理人とハウスメイトが滞在している宿に到着し、トイレ休憩から車に戻って来た時のことです。その買い物袋にはビールの缶が入っています。
まだ14時ですし、これから運転するという仕事が始まったばかりですよ?ビールはキンキンに冷えてなければおいしくありません。いくらなんでも、今日の仕事が終わった後の晩酌用のビールを買うには早すぎます。そもそも、「仕事の休憩中(始業時間前)に酒を買うのかよ?」というのがSさんに対する第一印象です。
Sさんの待機時間
Sさんの運転で、管理人とハウスメイトは最初の目的地に着きました。その目的地は前回の投稿でご紹介したタマリです。
車を利用しないと無理!モロッコ・カサブランカの主要観光スポット!
我々はここで食事をするため、1~2時間ほどSさんは待機時間になります。ハウスメイトは200MADを彼に渡し、彼はどこかに去っていきました。
「彼はここで待つんじゃないの?どこかに行ってまたここに来るの?」
管理人はハウスメイトに聞きました。するとハウスメイトはこう答えました。
「おそらく彼は、近くのバーかどこかで酒をかっくらっていると思う」
「ええ!?仕事中なのに酒を飲むの?」
まだ最初の仕事が終わったばかりです。ハウスメイトの予定では、この日は夜遅くまで管理人を連れ回すつもりでいます。となると、Sさんにはまだ優に10時間くらい仕事が残っているのです。それなのに酒を飲み始めてしまうとは。
以前カナダに関して投稿したときに、ビール1~2杯程度のアルコールであれば飲酒運転にはならないと記載しました。
28歳女性が連れて行く、カナダ・サスカトゥーンの飲食店(その1)
少量のアルコールなら飲酒運転にはならないという国もあります。
「そうか、Sさんは景気づけに少しひっかけるくらいだな?モロッコもカナダと同じような感じで、少量のアルコールなら飲酒運転にはならないんだな?」
管理人はそう思うことにしました。
Sさん再び
管理人とハウスメイトもワインやビールを楽しみ、ほろ酔い気分でレストランを後にしました。Sさんと再会です。Sさんもほろ酔い状態です。待機時間中、どんだけ酒を飲んだんだよ!しかしこの運転手に命を預けるしかありません。まったくもってクレイジーです。
諸々の用事を済ませ、ハウスメイトの友人の家まで迎えに行った後、ラ・コルニシュのメッゼ・マンダロウンに入りました。
Sさんは駐車スペースを探すため、我々だけで店に入りました。しばらく食事とショーを楽しんでいるとSさんが入ってきました。ハウスメイトがこの場に呼んだようです。Sさんにも飲み物をご馳走するようで、Sさんはビールを注文していました。Sさんはこの食事中に、2杯はビールを飲んでいました。
日付が変わったころ、我々は帰宅するためSさんの運転で帰路につきます。友人を送り届け、Sさんはとても饒舌に話しかけてきます。マシンガントークは相変わらずです。ちゃんと前を見て運転してほしいものです。結局この日は何事もなく我々の宿まで辿り着けました。Sさんはこの仕事中に、一体どれくらいのビールを飲んだのでしょうか?
翌日もSさんは絶好調
翌日というか同日、管理人は再びハウスメイトと外出します。当然今日の運転手もSさんです。諸々の用事を済ませ、モロッコモールに到着しました。ここでSさんはまたもや待機時間です。
我々が食事や買い物を楽しんだ後、ハウスメイトがSさんに来てくれと電話をしました。ですが電話がなかなかつながりません。数分後、Sさんから電話がかかってきました。
「ヘイ、兄弟!俺は今ここの駐車場で飲んでるぜ~!」
今日も相変わらず酒をかっくらってるようです。とても陽気な声がスピーカーを通してこちらまで聞こえてきました。すでに相当できあがっているみたいです。
できあがっているSさんの運転で、管理人とハウスメイトは昨日と同じラ・コルニシュのエル・トゥカンに行きました。我々はここで最後の夜の酒を楽しみます。
Sさんの暴走
バーを出た後Sさんと合流です。この待機時間中も酒を飲んでいたようです。そしてついに、管理人が予想していたあの行動を取り始めました。
「ビール缶を片手に運転している!」
今まではハンドルを握っていない状態で飲んでいましたが、ついに運転しながら飲み始めました。管理人もこの光景はなんとなく予想していました。逆に、「今までよく運転中は我慢してたな」という感じです。土曜の夜なので警察官も結構います。もしこの光景を警察官が見たらどう思うのでしょうか?
「警察に見られなきゃいいな~」
Sさんはそんなことを言いながら陽気に運転します。マシンガントークも相変わらずです。酔いのせいか、管理人にも突っ込みすぎた質問をしてきます。その様子を見かねたハウスメイトがSさんに叫びます。
「ヘイ!彼は俺の友人であって、お前の友人ではない!そんな突っ込んだ質問は俺すらしていない!そこをちゃんと弁えろ!」
大の大人が怒られているのを久しぶりに見ました。確かにそうなんです。管理人とSさんは昨日顔を合わせたばかりの関係で、友人関係ではありません。いくら酒が入っているとは言え、さすがにハウスメイトも我慢がならなくなったのでしょう。Sさんのマシンガントークはついに止まりました。
なんとか無事に我々の宿に到着しました。結局Sさんはどれだけのビールを飲んでいたのか想像がつきません。管理人の想像では、昨日今日とそれぞれ少なくとも3Lくらいは飲んでいたに違いありません。これほどの量の酒を飲んで運転してもまったく罰則がないモロッコという国はなんと寛容なのでしょう。
しかも言い忘れていましたが、Sさんはイスラム教徒です。酒は戒律で禁止されています。酒を飲むことすら禁止されているのに、あろうことか運転中にも飲んでしまうのです。とんでもないことです。ですが「こんな人が普通に運転手という仕事に就けている」ということが、とてもおもしろい経験でもありました。
まとめ
モロッコが飲酒運転OKの国なのかは定かではありませんが、こんな状況でも警察に捕まらないところを見ると、飲酒運転は黙認されているようです。しかし運転という仕事の待機時間中、さらには運転中にまで酒を飲むというのは、運転手としてのモラルはないのかと問いただしたくなります。
日本では絶対にあり得ない、飲酒運転をするお抱え運転手が存在する国モロッコ。話のネタに、そんな人間をお抱え運転手として雇ってみるのはいかがでしょうか?きっと何事にも代えがたい貴重な経験ができると思います。
それではまた!
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