※この記事は2012年8月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
甘美な響きである「ビジネスクラス」。国際線フライトでの利用は価格の桁が1つ上がると言っても過言ではなく、切望しても搭乗は夢のまた夢ということが多いです。
今回は「夢の席」とも言える、ビジネスクラス体験の投稿です。
エミレーツ(Emirates)航空
アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)のドバイ(Dubai)を本拠地とする航空会社で、地球6大陸(南極を除く)に息継ぎなく行ける航空ネットワークを持ちます。
機内サービスの質がとにかく高いと評判で、数々の栄誉ある賞を受賞しています。エコノミークラスでもおいしい食事が何度も提供され、「ICE」と呼ばれる座席モニターでは機体搭乗直後から世界中の映画や音楽が楽しめます。日本就航便以外では通常扱いのない、日本の映画や音楽も幅広く搭載しています。
ドバイ空港から成田空港へ
ブエノスアイレスからドバイへの18時間半(リオデジャネイロでの待機含む)のフライト後、4時間弱の待ち時間をドバイ空港内で過ごします。日付が変わる深夜帯の時間帯でも、ドバイ空港内はとにかく賑わっています。
予期せぬビジネスクラスへのアップグレード
いつものように最後の方に搭乗しようとすると、機体搭乗口のゲートで搭乗券が回収されてしまいました。「ここまで来て乗れないのか!?」と不安になりましたが、代わりの搭乗券を渡されました。座席の列番号がかなり若くなっています。
エコノミークラスの通路から入ろうとすると、職員に止められました。
「お客様はこの入口じゃありませんね。そのエレベーターで上がってお進みください」
指示された通りにエレベーターで上がっている途中、搭乗券を確認します。するとなんと、「BUSINESS」と記載されています!まさかビジネスクラスにアップグレードされたというのでしょうか!?
「いや、幻覚かもしれない。実際に確認するまで喜ぶのはまだ早い」
期待しすぎないよう、平常心でいるよう努めました。
これが夢のビジネスクラス…
広くゆったりした座席
機体の搭乗口にいたCAに搭乗券を見せると、座席に案内されました。
「広い…!」
一列に座席は4つしかなく、どの座席も通路に面しています。そうです、トイレに行く際に迷惑をかけることも、かけられることもないのです(笑)!各席にはミニバーも設置されています。
本当にビジネスクラスです。夢じゃないのです!興奮のあまり写真を撮りまくっていると、CAに話しかけられました。
「ウェルカムドリンクは何になさいますか?」
ウェルカムドリンクなるものを出されるとは、人生初めての経験です。とりあえずオレンジジュースを注文し、席に座ります。足元がエコノミークラスと比べ物にならないくらい広いです。
各乗客に担当のCAがつく
座席で寛いでいると、1人のCAが管理人のもとにやってきました。
「お客様の担当をいたします〇〇とお申します。何なりとお申し付けくださいませ」
なんと各乗客に担当のCAがつくようです。各CAは数人の乗客を担当するようですが、それでも自分担当のCAがいることで上流階級の気分を味わえます。
ただ少し気になるのは、管理人の担当のCAは中東人女性であることです。この便はJALとのコードシェア便なので日本人のCAがもっといてもいいし、日本語が通じるようにしておくべきでしょう。隣席の乗客は日本語で話しているのに、管理人はすべて英語で話さなければならないのです。それでもまあ、問題はありません。アルゼンチンから帰国中の今ならまだ、ばっちり英語をしゃべれますから。
選べるメニュー
食事とワインのメニューを渡されました。
どうやら今の時点では軽食メニューとドリンクが選べるようです。
「離陸後、軽食をお持ちいたします。今しばらくお待ちくださいませ」
そう言ってCAは去って行きました。
バーラウンジ
座席フロアの後方の部屋がバーラウンジになっています。
もちろんフリードリンク、フリースイーツです。営業開始は安定飛行に入ってからのようなので、今しばらく待つことにしました。
いつになっても離陸しない…
「ICE」で映画を見ていると、機内アナウンスが入りました。
「定刻時刻を過ぎておりますが、濃霧のため今しばらくお待ちください」
1時間ほど待っても全然離陸せず、映画を見終わってしまいました。結局3時間遅れで離陸することになりました。
エコノミークラスにいたら腹立たしいことこの上ありませんが、ビジネスクラスだから全然構いません!むしろこの快適さが長く楽しめたのだから、ありがたいくらいです。
軽食
離陸して安定飛行に入り、ついに軽食が提供されました。チーズトルテッリーニとファンタジーアイランドです。
おしゃれでおいしい軽食です。「ビジネスクラスにいる」という高揚感が余計にそう感じさせたのでしょうか。
まさかの熟睡
軽食を食べ終わったら眠くなってしまいました。しかしせっかくビジネスクラスにいるのに、長時間寝てしまったらもったいないです。座席がフルフラットになるのが最高ですが、仮眠程度にしとこうと思いました。
いつの間にか寝落ちしてしまったようで、時計を見るとなんと5時間くらい経っていました。なんともったいない!10時間のフライトのうち、半分も寝てしまうとは不覚です。
普段から眠りの浅い管理人がエコノミークラスにいれば、「5分寝て目覚めては、また5分寝て…」の繰り返しになっていたことでしょう。しかしここでは目覚めることなく5時間も熟睡してしまいました。ここまでの疲れも溜まっていたせいもあるでしょうが、ビジネスクラスの座席はそれだけ快適に眠れる設備だったということでしょう。
豪華な朝食
あまり空腹でもなく、当時はそれほど飲酒習慣がなかったためバーラウンジに行くこともありませんでした。まだ眠気もあったので、映画を見ることもなく音楽を聴いて過ごします。J-POPが充実してるのがうれしいです。
着陸まで2時間くらいになり、和食か洋食のどちらにするか訊かれました。現在時刻は18時半ですが、朝食扱いです。日本帰国は間近ですが、機内食で和食は体験したことがないので、ここは和食にしてみようと思います。
和食メニューの構成は肉じゃが、天ぷらそば、味噌汁、漬物、鮭の照り焼き、水菓子です。
火も使えない機内食なのでそれほど期待はしていませんでしたが、おいしかったです。本格的な和食を食べたのも久しぶりだったということもあるでしょうが、大満足です。まさか空の上で本格的な和食が食べられるとは思いもしませんでした。ビジネスクラスでは食事の質も桁違いでした。
夢の時間の終わり
朝食を食べ終わって少しすると、着陸のアナウンスが入ります。VIP待遇ももうすぐ終わりです。
ミニバーにあった飲み物も手つかずなので持って帰ることにします。グレードの高いアメニティセットも忘れずに。
成田空港に到着して、夢のような時間は終わりを告げました。
まとめ
この日は今まで生きてきた人生の中で最良とも言える日でした。途中寝てしまったせいで、ビジネスクラスを余すことなく体験することができなかったのが非常に残念です。今の自分なら、きっとバーラウンジを存分に楽しめたことでしょう。
エコノミークラスでも充分なサービスを受けられるエミレーツ航空は最高です。そのビジネスクラスは、まさに天国とも言える場所でした。
管理人はひょんなことから、追加料金を1円も支払うことなくビジネスクラスにアップグレードされました。詳細を知りたい方は以下の書籍からどうぞ。
地球の反対側はどんな感じ?「南米は好きか?行ったことあるか?行くことがあるか?小っちぇえ価値観がぶっ飛ぶ国、アルゼンチン! 」
ひとつヒントを与えるとするならば、「人には親切にすること」です。
みなさんもビジネスクラスに搭乗した際は、設備やサービスを余すことなく存分に楽しんでください。もちろん、フルフラットになる座席の寝心地も最高ですが。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったアルゼンチン滞在記の英語版はこちらからどうぞ
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