※この記事は2012年8月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
前回の投稿にて、アルゼンチンに関する基本情報を書いてきました。
日本から遠いけど意外と知っている!?地球の裏側アルゼンチン!
今回はその続きです。
前回からの引継ぎ情報。
交通情報:普通
衛生状況:普通
治安:殺される可能性あり
平均水準の生活環境
アルゼンチンの生活レベルは平均水準程度です。利便性や衛生状況、治安などを書いていきます。
アルゼンチンの交通情報について
アルゼンチンの交通状況は意外と便利です。広い国土だけあって国内に空港はたくさんありますし、長距離バス網も整備されています。都市部では路線バスや鉄道網も充実していますが、陸地の交通網はあまり安全とは言えません。
飛行機
国土の広いアルゼンチンでは、遠方の移動には飛行機が便利です。
ですがアルゼンチンの国内線は高価格(アルゼンチン人の友人の意見)に設定されており、時間が確保できる場合にはあまり利用されないようです。
ブエノスアイレスからアルゼンチン国内であればどこでも3時間程度のフライトで行けるので、素早く移動したい場合には飛行機を使いましょう。
長距離バス
国土の広いアルゼンチンでは、長距離バスも便利です。
国民の足として広く利用されており、ブエノスアイレスから国内各地へ向けて出発しています。1,500kmくらいまでの距離なら24時間以内に到着できるようです。
鉄道
かつては長距離鉄道が主な移動手段だったようですが、現在ではあまり利用されることはありません。
ですがブエノスアイレス市内では縦横無尽に列車が運行していますので、便利に市内を移動できます。
日本と同じようにICカードで乗車できます。車両は昔日本で使われていたものでしょうか?
車内で遭遇するかもしれないイベント(パフォーマンス編)
ここアルゼンチンの車内はとにかく自由です。
ある時は楽器を持った一団が乗り込んできて、大声で何か呼びかけた後に楽器演奏を始めました。しかもかなり大きい音で演奏しています。車掌や注意する人は一向に現れず、一曲演奏しきりました。拍手する乗客を巡り、おひねりを回収していきました。
またある時は子供が独りで乗り込んできて、突然アカペラで歌い始めました。1曲歌い終わると乗客を巡り、おひねりを回収していきました。
商魂たくましい、ストリートパフォーマンスの公共交通機関版です。
車内で遭遇するかもしれないイベント(押し売り編)
席に座っていると、段ボール箱を持った男が乗り込んできました。その男は座っている乗客の膝に1つずつお菓子を置いていきます。これは無料サービスではなく、押し売りです。
もしそのお菓子が欲しければ、もう一度回ってきた男にお金を支払います。不要であれば回収していきますので、そのままにしておけばOKです。
お菓子ではなく、100均で売っているような便利グッズを売る者もいます。不要な場合はいちゃもんをつけられないように、置かれた商品に触って壊さないようにしましょう。
路線バス
地元民が好んで利用する路線バスです。
鉄道と同じようにICカードで乗車できます。ですが路線図もかなり複雑で、観光客が独りで乗り降りするのはかなり難しいかと思います。なので、地元民と一緒に乗ることを推奨します。
路線バス内でも列車内と同じように、パフォーマンスや押し売りが発生します。
タクシー
どの国でも存在する交通手段です。
管理人は利用したことがないので相場はわかりません。路線バスや鉄道よりも高くつきますが、確実に目的地まで行けることを考えれば安いかもしれません。
不安な方はタクシーを利用してください。
アルゼンチンの衛生状況について
ショッピングモールやホテルなどの商業施設内は掃除が行き届いていてきれいですが、屋外はそれほどきれいではありません。
道路の歩道はガタガタでゴミも落ちており、床に座るのは避けたいところです。
レストランの清潔レベルも、日本に比べるとかなり劣ります。ブエノスアイレスで屋外席にいると、排気ガスを浴びることになります。屋外で食事をするのはあまり賢い選択とは言えませんので、できるだけ屋内席で食事をするようにしましょう。
アルゼンチンの治安について
南米は総じて危険な場所と言われます。ですが南米諸国で比較すれば、アルゼンチンの治安はまだマシな方かもしれません。
線路の片側が治安の悪い地域と言われている場所もあります。そういった場所には立ち入らないようにしましょう。
発生しやすい犯罪行為は以下に挙げるものです。
ケチャップ(アイスクリーム)強盗
アルゼンチンに限らず、中米・南米でよく聞く犯罪です。
歩いていると背中からケチャップ(アイスクリームなどのこともある)をつけられ、親切な人がその汚れを拭き取っている間に仲間が貴重品をスリ盗るといったもの犯罪行為です。ケチャップを付ける人間、拭き取る人間、実行犯はすべてグルです。
正直言って、この犯罪はカモとして目をつけられたら避けようがありません。貴重品を持ち歩かないことで強奪は防げたとしても、ケチャップをつけられることは避けられません。地元民と歩いて目をつけられないようにするか、汚れても構わない服装で歩くかくらいしか防衛策がないように思います。管理人は常に友人と外出していたので、巻き込まれずに済みました。
おそらく暴行を加えられることはないと思いますので、服を汚されたとしても、余計ないちゃもんをつけないようにした方が無難です。
ニセ警官
残念ながら、注意すべきは一般人だけではありません。
警官が近付いてきて、「身分証を見せろ」と言ってくることもあるようです。身分証を見せると、「偽札が紛れているかもしれないから現金を見せろ」と続けてくることもあるとか。
こう言ってくる警官は当然偽物で、現金を見せたらそのまま強奪されるか、何枚か抜かれて返金されるようです。
こういった警官がすべてニセ警官であればまだ楽なのですが、本物の警官の場合も当然あります。その場合は身分証を見せないことで言いがかりをつけられ、拘束される可能性もあるでしょう。正直言って、どうするのが最善なのかがわかりません。
Free drink
ときおり店の看板で「Free drink」と書かれている看板を見かけることがあるかもしれません。実はこれ、非常に危険なのです。アルゼンチン人の友人に訊くと、こう説明してくれました。
「看板につられて店内に入ると、美女が隣の席につく。するとその美女が拳銃を突きつけて、『金を出せ』と脅す。そして金を奪われる」
日本ではお目にかかれない犯罪行為です。「Free drink」の看板を見かけても、決して店内には入らないようにしましょう。
警官は見て見ぬふり
警官が街中に立っている光景はよく見かけますが、彼らは助けてくれません。仮にこちらが暴行を受けていたとしても、見て見ぬふりをするのが日常のようです。
被害証明書を出してくれるだけで、助けてくれるような人はいないのが現実です。
「犯罪に巻き込まれたらその時点で終わり」という覚悟でいなければならないようです。
まとめ
交通の便はそこそこ充実しているにしろ、観光客が独りで利用するのはいささか厳しい状況になっているのがアルゼンチンの交通網です。
また、犯罪行為が多く、被害に遭っても助かる可能性がゼロであることも否定できません。一応死を覚悟してからアルゼンチンに行くことをおすすめします。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったアルゼンチン滞在記の英語版はこちらからどうぞ
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