(投稿記事の内容は2024年9月当時のものです)
道路の起点や終点に来ると、なんとなくわくわくした気持ちになりませんか?管理人は道路マニアではないですが、見かけるとなんとなくうれしくなります。
今回は「パンアメリカンハイウェイ3号線」の終点に関する投稿です。
パンアメリカンハイウェイ
パンアメリカンハイウェイ(Pan-American Highway)とは、南北アメリカ大陸の国々を結ぶ幹線道路網のことを言います。
本線とされるルートはアラスカのフェアバンクスから始まり、アルゼンチンのティエラ・デル・フエゴで終わるとされています。厳密に言えば繋がっていない区間や、雨季や治安情勢などの理由により通れない場所もあります。
しかし現地民にはこの名が浸透していないことも多く、「ここはパンアメリカンハイウェイですよね?」と尋ねても、誰にもわかってもらえないという状況も珍しくないようです。
パンアメリカンハイウェイ3号線
アルゼンチンのブエノスアイレスからウシュアイアまでの3,045kmを結ぶ道路で、「アルゼンチン国道3号線」とも呼ばれます。
このウシュアイア側の終点が、ティエラ・デル・フエゴ国立公園内のフィン・デ・ラ・ルタ・ナシオナル3(Fin de la Ruta Nacional 3)という地点にあります。
そう、地図を見ればお気づきですね?この終点に辿り着くには、ティエラ・デル・フエゴ国立公園内に入らなければならないのです。
ティエラ・デル・フエゴ国立公園には入りたくない
ティエラ・デル・フエゴ国立公園(Parque Nacional Tierra del Fuego)は、ウシュアイア近郊で最も人気があると言っても過言ではない観光地です。
ウシュアイア訪問者の95%以上はこの国立公園を訪問する予定で訪れます。事実管理人も、ウシュアイアに来るまでは絶対に訪れるべきスポットとしてチェックしていました。しかしいざ現地を訪問するとなると、行きたくない理由が次々と発生してしまったのです。
行きたくない理由その1:入園料が高額
ティエラ・デル・フエゴ国立公園には入園料が設定されており、支払わなければ中には入れません。「早朝に行けば入口の職員がまだ来ていないため、無料で入れる」なんてことも昔はあったらしいですが、現在はそんな甘い管理体制ではないでしょう。
公式サイトに記載されている入園料はなんと30,000ARS(約4,500円:外国人観光客価格)です。
外国人差別価格には今さら驚きませんが、たかが公園です。しかも現金でしか支払えないという話もあります。前回の投稿で記載した通り、ARS(アルゼンチンペソ)は紙屑化が止まらない通貨です。
今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえ!暴落中のアルゼンチンペソ
ARSを現金で所持することなど、金をドブに捨てる行為に他なりません。加えてすべての物価に頻繁な値上げがされるため、「当日行ったら値上がりしていて現金が足りなかった」などという可能性も捨てきれません。こんな不確実な状況となれば、とても入る気にはなれません。
「USD(アメリカドル)での支払いも可能」という話も聞きますが、確実な情報かはわかりません。地元民に尋ねても、確証のある答えは得られませんでした。
行きたくない理由その2:ツアーを申し込んでも入園料は含まれていない
市内に数ある旅行代理店では、必ずと言っていいほど国立公園のトレッキングツアーをおすすめされます。ですが、そのツアー料金には入園料が含まれていないことが多々あります。ツアー料金は、市内からの往復交通費とガイド料にしか充てられていないのです。
なぜツアー料金に入園料を含めないのかが不思議でなりません。おそらく頻繁に入園料の値上げがあるため、いちいちツアー料金を改定するのが面倒なのではないでしょうか?
行きたくない理由その3:そもそもハイキングやトレッキングが好きじゃない
完全に個人的な理由ですが、そもそも自然の中を歩くのがそれほど好きなわけではありません。日常生活では結構な距離を歩くことも多いですが、それは単に交通費を節約したいだけです。誰かに誘われでもしない限り、わざわざ歩きに山や自然の中に行くことはありません。
それにハイキングやトレッキングでは、食料品も持ち歩く必要があります。重い荷物を持って歩くなど、苦行以外の何物でもありません。
「子供でも年寄りでも簡単に歩けるコースだよ」と宿のホストは言っていましたが、「思っていたよりもはるかにきつかった」と言っているブログ記事も少なくありません。この両極端の相容れない意見も、行きたくない理由を押し上げています。
行きたくない理由その4:気象条件も路面状況も悪い
前述の理由に加えて、現時点(9月末)での気象条件はトレッキングに適していません。なぜならウシュアイアの天気は非常に変わりやすく、毎日いつ雨や雪が降ってきてもおかしくないからです。
さらに積もっている雪のせいで、路面はぐちゃぐちゃです。冬季閉鎖されるコース以外は歩けるにしても、路面状況が良好なはずがありません。トレッキング用の靴も持っていないし、ぬかるんだコースをわざわざ危険を冒して歩く意義がありません。
以上の理由から、管理人はティエラ・デル・フエゴ国立公園には入りたくないのです。
結果
結局、パンアメリカンハイウェイ3号線の終点に行くことは諦めました。得られるものに対して、コストとリスクが大きすぎると思ってしまったのです。終点の詳細を期待していた読者の方には申し訳ありませんでした。このブログでは成功体験のみが書かれるわけではないのです。
ティエラ・デル・フエゴ国立公園の訪問記をお読みになりたい方は、他サイト様の記事をお読みください。誰もが憧れるティエラ・デル・フエゴ国立公園に対して、管理人は「邪魔!」という印象しか持てなかったのです。同じように思う人も一定数いると思うのですが…。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったウシュアイア滞在記はこちらからどうぞ
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(過去作)2012年当時のアルゼンチン滞在記の英語版はこちらからどうぞ
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日本語版はこちらから
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