海外生活コラム

日本語話者の「英語学習」は、「メモリの無駄遣い」状態を招いている

「英語学習」

現代の日本語話者(日本語を日常的に使う環境で育ち、日本語を自然に身につけた人たち)にとって、この言葉は「呪縛」です。この「呪縛」によって、あなたの人生は「メモリの無駄遣い」状態に陥ってしまっています。

この「メモリの無駄遣い」をなくすには、一体どうしたらいいのでしょうか?

※今回の記事の最後に書かれている解決法は、「未婚・子なし」の方を対象としています。それ以外の方には一切役に立たないことを、予めお詫びしておきます。

「英語学習」が「呪縛」になるのは、英語が世界共通語と認識されているから

世界にはそれこそ数えきれない言語が存在していますが、共通語と認識されているのは英語です。英語を母国語としない国でも、首都や世界の要人が滞在する場所などでは英語が通じるようになっています。つまり、「英語さえ話せればなんとかなる」という刷り込まれているのです。英語圏ではない国にいくつか滞在した経験からも、この刷り込みは正しいと思っています。

そのため、「英語くらいはなんとか勉強しないと!」という「呪縛」が発生しているのです。

「言語系統図」による言語分類

世界中にあふれる言語の一部を、ある系統図を参考にして分類してみました。そうです、みなさんが大好きな「HUNTER x HUNTER」の「念能力系統図」になぞらえました。もちろん私も大好きです。以下がそんな私の独断で作成した「言語系統図」です。

(詳細がわからない方はぜひ「HUNTER x HUNTER」を読んでください。その後、この記事にお戻りくださると理解が深まります。)

念能力系統図言語版

 

オリジナルの念能力系統図の概略説明

オリジナルの「念能力系統図」に関して、「言語系統図」にもかかわる部分の概略を説明します。

  1. 「強化系」は「戦闘において攻守のバランスが最もいい系統」とされています。特に必殺技を編み出す必要もなく、自身の能力を高めていけば自ずと戦闘能力も上がっていく系統です。
  2. 隣り合う系統は修得しやすいとされています。それと極められる「修得率」は、位置が近いほど高くなります。

「修得率」という言葉を説明します。自分に「具現化系」を100%修得できる才能があるとして、隣にある「変化系」の修得率は最大80%、2つ隣にある「強化系」と「操作系」は60%、対極にある「放出系」は40%になります。「特質系」は選ばれた者しか修得できないので、0%となっています。

これを念頭において「言語系統図」を作成しました。

日本語を「具現化系」に配置した理由

私個人の見解では、「具現化系」は最も扱いの難しい系統であると思っています。なぜなら、

・何かを具現化すること自体が難しい

・具現化したものに能力を付与するとなると、別の系統の能力も必要とする

ためです。つまり「具現化系」自体を100%修得することすら難しく、それ単体では役に立たないのです。

 

この「具現化系」を日本語に当てはめたのは以下の理由からです。

  • 修得しなければならない基本文字数が、多言語に比べて圧倒的に多い(ひらがな・カタカナ50音ずつ、常用漢字約2000字)
  • 常用漢字である2000字ですら、完璧に書ける者がほとんどいない
  • 尊敬語や謙譲語などの丁寧語を、完璧に使える者がほとんどいない
  • 同じ意味でも表現方法が多数存在し、完璧に使いこなせる者がほとんどいない
  • 時代とともに次々に「新しい言葉」と「死語」が出現し、ある時点で100%修得できていても、数年後には修得度が下がる
  • 他言語との互換性が皆無

英語を「強化系」に配置した理由

「修得できればどの国でも一応は生きていける」とされる英語が「強化系」として最も妥当と思われるので、ここに配置しています。

英語の修得率が上がるほど、どの国での生活も楽になっていくからです。

ヨーロッパ系言語を「強化系」と「放出系」の間に配置した理由

ヨーロッパ系言語は英語に近く、同じ意味や似た意味の単語も多いです。修得の難易度と、話者数の多さからここに配置しています。

「放出系」に近い「強化系」の位置にしたのは、完全に私の主観によるものです。個人的に「放出系と組み合わせた強化系」の方が、「変化系と組み合わせた強化系」よりも戦いやすいと思っているためです。また日本語話者にとって、英語より修得率が低い言語であることも理由のひとつです。

アラビア語を「放出系」に配置した理由

アラビア語にはフランス語やスペイン語由来の言葉も多く、表記文字は違えど発音と意味は同じものも少なくありません。マグレブ諸国(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)の国民のほとんどがアラビア語とフランス語を話せるバイリンガルであることも、同時修得がそれほど難しくはないことを証明しています。

日本語話者にとって最も修得が難しい対極に配置したのは、アラビア語にはどうしても発音できない文字が多数存在するためです。「首を絞められているときに出すような音」の発音もあり、アラビア語話者に何度教えてもらっても修得できませんでした。文字は読めるようになったとしても、完璧な発音で行う流暢な会話は不可能と思われるためです。

ラテン語を「操作系」に配置した理由

多くのヨーロッパ系言語やアラビア語には、ラテン語由来のものも少なくありません。しかしラテン語は死語になっており、日常会話として利用する者はいません。なのでスペイン語やフランス語とは、同じ側でも離して配置しています。

それでもラテン語の人気は高く、死語となった現代でも専攻として学習する者が多い言語です。そのため「具現化系」よりも使い勝手がいいと判断し、「操作系」に配置しました。日本語話者にとってもアラビア語よりはラテン語の方が習得しやすいと思い、修得率60%の位置に配置しました。

中国語を「変化系」に配置した理由

日本語話者にとって会話は不可能でも、文字になっていれば意味がある程度推測できる言語が中国語です。

まったく中国語を修得していなくても、なんとなく理解できる部分がある言語のため「変化系」に配置しました。

エスペラント語を「特質系」に配置した理由

エスペラント語は人工言語であり、母国語として話す者が存在しない言語です。つまり、誰もが0から修得しなければならない言語です。

厳密に言えばアルファベットを利用するため、英語やヨーロッパ系言語話者に有利です。ですがその特殊さから、この系統図では「特質系」に配置しています。

個人的には、「具現化系」である日本語話者の修得率は0%ではないと思っています。(具体的な数値を訊かれると困りますが…)

系統図の上半分は、話者数が多い言語にしている

この系統図を見てお気づきになった方もいるかもしれませんが、上半分の系統「強化系」「放出系」「変化系」は世界で話者数が多い言語にしています。これらの言語は複数の国や地域で話されていたり(ヨーロッパ系言語やアラビア語)、使用言語者数が多かったり(中国語)しています。修得すれば利便性が高い言語として、戦いやすい「強化系」の近くに配置しています。

日本語話者にとって、英語は構造的に修得が難しい言語

日本語話者の英語修得率は60%程度だと思っています。英語をかなり理解できたり話せたりする人は一定数いるでしょうが、「自分の修得率は100%だ」と自信を持って言えますか?英語話者と話せば話すほど、決して埋められないレベル差を痛感していませんか?

それは仕方がないのです。なぜなら日本語話者にとって、英語は構造的に修得が難しい言語なのですから。

「強化系」の位置にある英語とは、「文字・文法・発音」の点でも、日本語と比べてまったく違う言語です。

文字は26文字だけ覚えればいいので難しくはないですが、文法はとても難しいです。語順もまったく違い、日本語にない冠詞の概念や述語変化など、100%修得するのは不可能な要素が満載です。

さらに言えば日本語にない発音(r, v, thなど)もあり、幼少期に訓練しなければ一生発音できない音もあるとされています。例えば「ディ」という発音は幼少期に訓練しなければ発音できないらしく、私の祖父はずっと「デズニーランド」と言っていました。これはわざとではなく、「ディ」という発音自体ができないのです。

これらのことから見ても、英語は多くの日本語話者が高いレベルで修得できない言語だと思っています。

日本語が母国語になってしまうと、英語学習が「メモリの無駄遣い」になる

「HUNTER x HUNTER」には、「強化系」の素質を持って生まれたのにもかかわらず修得率の低い「操作系」と「具現化系」の能力を極めてしまった不遇なキャラがいます。そうです、みなさんご存じの「カストロ」です。カストロと戦った勝者「ヒソカ」は、カストロの敗因を「メモリの無駄遣い」と表現しています。修得率の低い系統の強化に全精力をつぎ込んでしまったため、無駄の多い戦いになってしまったのです。

この「メモリの無駄遣い」という表現は、言語修得においてもなかなか的を射ていると思います。

先述したように、日本語と英語は何から何まで違う言語です。そのため修得率も低く、日本語話者が極めるためには以下のような状況に陥ってしまいます。

  • 英語修得のために多大な労力を割く(そもそも不向きな系統)
  • 修得した英語を維持するために多大な労力を割く(不向きな系統なので維持すら困難)
  • 限界まで極めたとしても、英語話者にはどうしても見劣りする(修得率に大きな開き)

まず英語を話せるようになる者自体が圧倒的少数派であることに、疑問の余地をはさむ人はいないでしょう。それに英語話者と会話すると、自分の英語の下手さに打ちのめされます。そして英語を修得した者が口を揃えて言うのは、「修得したレベルを維持するのが非常に大変」ということです。つまり、

  • 初心者は、英語を修得するために「メモリを消費する」
  • 上級者は、習得した英語を維持するために「メモリを消費する」
  • どんなに「メモリを消費」しても、英語話者には適わない

という状況が一生ついて回るのです。

考えてみてください。もしあなたが英語を母国語として生まれてこれたとしましょう。外国語修得のための「メモリ消費」がなくなり、他の修得に回せるのです。仮に英語の修得・維持に人生のメモリの30%を消費していた場合、その30%を別の自己研鑽に消費できるのです。

常に30%の「メモリ消費」状態の人と、0%の「メモリ消費」状態の人がいたらどちらがいいですか?「メモリ消費0%」の人の方がすべてにおいて有利ですよね?

これはまさしく、「メモリの無駄遣い」ですよね?

現実的な解決法

結論から言えば、日本語話者として生まれてしまった以上、この「メモリの無駄遣い」は絶対に解消できません。残念ですが、整然たる事実なのです。

この問題解決ができるのはあなたに対してではなく、あなたの子供に対してです。

自分の気持ちに正直になってください。自分の子供を、自分と同じ「メモリの無駄遣い」状態にしたいですか?したくありませんよね?そうです、私もです。

あなたが「未婚・子なし」の方であれば、以下の解決法が使えるかもしれません。

「自分が日本語話者以外と結婚する(パートナーになる)」

できれば相手が英語を母国語とする人が理想ですが、第一外国語として話せる人でも問題ありません。両親が英語で会話していれば、子供が自然に修得する言語は英語になるんです。お互いの母国語で会話ができなければ、必然的に第一外国語である英語で会話するしかなくなりますから。

この解決法にはもちろん、自分が英語を話せることが前提となります。自分が修得できていないものを、子供に渡せるはずがありません。自分の子供に何か優れた能力を渡せるとしたら、英語くらいは渡したくないですか?英語を母国語として渡せれば、子供は英語修得に消費するメモリを、他のことに消費できるのですから…。

「英語が勉強になってしまったら、もう手遅れなのです…」

まとめ

日本語話者にとって、英語は修得が難しい言語です。もしも自分の子供に英語のことで苦労させたくないのであれば、子供の母国語を英語にするしかないのです。これができるかできないかで、子供の人生の「メモリ消費」は大きく変わってきます。縁あって生まれてきてくれた子供には、親の負の遺産を受け継がせないよう最大限できる努力をしたいところです。私は自分の子供と対面するかどうかはわかりませんが、先述の状況にも備えられるように日本語話者以外で伴侶探しをしています。生活拠点を日本にしてしまったら意味がありませんので、当然日本語が通じない場所でです。うまくいくかはまったくわかりませんが、子供には絶対に英語の面で苦労させたくありませんので…。

日本語話者として生まれてしまった以上、「メモリの無駄遣い」と共に生きていくしかありません。「メモリの無駄遣い」をしたくなければ、英語の修得はすっぱり諦めてください。そうすれば、空いたメモリを他のものに回せますので…。

 

それではまた!

 

続きはこちらから

 

前記事はこちらから

 

 

【PR】「稼ぐ」のに特化したWordpressテーマ(このブログは「AFFINGER」を使用していいます)

AFFINGER6(WordPressテーマ)

 

【PR】あなたも自身でブログ開設(管理人もこの快適なレンタルサーバーを利用しています)

 

【PR】海外旅行にはまずこの1枚!入会費・年会費一切不要のお得なエポスカード!
(管理人もエポスカードには大変お世話になっています。)

一括返済が可能!利用付帯旅行保険も充実!海外行くならエポスカード

-海外生活コラム
-, ,