※この記事は2012年1~3月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
前回の投稿で、フィリピンではバスケットボールが盛んであることを書いてきました。そんな環境に身を置いた管理人は、フィリピンで真剣にバスケの練習をすることに決めました。
アメリカだけの国技じゃない!バスケットの国フィリピン(練習編)
今回はその練習の成果を発揮するバスケットボールの試合に関する投稿です。
語学学校主催のバスケットボール大会がある
SMEでは学校独自のバスケットボール大会を開催しています。参加チームは滞在キャンパスや受講コースなどの括りで編成されているようです。
試合会場は学校近くのバスケットコートです。
ここで毎週土曜日、バスケの試合が行われていたようです。残念ながらフロアはコンクリートなので、転ぶとかなり痛そうです。
常日頃独りで練習していた管理人に白羽の矢が立った
管理人は「いつも独りでバスケを練習している人」とSMEで有名だったらしいです。ある土曜日、バスケの試合に参加してくれないかと頼まれました。どうやらクラシックキャンパス一般コースのチームにいたレギュラーメンバーが先週卒業し、人数が足りなくなったようです。「このままじゃ試合が始められない」とのことで、危険なエリアを抜けたところにあるバスケットコートに連れていかれました。
ついにバスケ留学の成果が試される時が来たのです。
思ったよりもガチな試合
試合は10分×4Q(クウォーター)で行われ、審判が厳しくファウルをとり、なんと実況・解説員までいます。バスケ部在籍経験のない管理人にとって、これほど実践的な試合はもちろん人生で初めてです。
出番が全然来ない
今日の試合は準決勝という大事な試合です。ですが会場では、管理人が参加するはずだったチームが普通に試合をしています。人数が足りなくて試合が始められないと言っていたのに、先に代わりの人が見つかったのでしょうか?
わくわくして出番を待ちますが、第3Qになっても出させてもらえません。待ちくたびれた最終Qでついに、出番がやってきました。
あっという間のプレイ時間
ようやく出してもらえましたが、チームメイトの連携がうまくいっていないようです。現在このチームは負けていて、エースの3Pシュートをメインに攻めています。ですが3Pばかりを狙うオフェンスは単調になり、得点に結びつきません。ならばパスを回していくしかないと思うのですが、そのパスも回ってきません。
2~3分でブザーが鳴り、管理人はまさかの交代です。失敗はしていません、というか、パスも碌に回ってこなかったので何もできていません。そのまますぐに試合は終了してしまいました。当然この試合は負けました。
管理人はまったくもって不要でした。こんな試合は二度と出ないと誓いました。
翌週の3位決定戦
初めての試合経験は酷いものでしたが、それでもバスケへの情熱は失っていませんでした。むしろその経験を発奮材として、変わらず練習を続けていました。
そのまま翌週土曜日になり、管理人は相変わらず独りで練習をしていました。そのとき、先週も管理人に声をかけてきた男性が息を切らして駆けよってきました。
「探したよ。バスケの人数足りないんだ。来てくれ」
またこのパターンですか。先週もそう呼ばれて行ったのに、出番はほぼありませんでした。もう騙されません。するとさらに続けてきます。
「今日は違う。今現在4人しかいなくて試合が始められないんだ。エースが不在でさ。頼む、出てくれよ」
先週は交代要員がいなかっただけのようでしたが、今日は最低限の人数すらいないようです。管理人は念押しして訊きます。
「本当に出られるんだろうな?こないだみたいにずっとベンチウォーマーってのはなしだぜ?」
「約束する。さあ行こう!」
試合会場に着くと、確かにまだ試合は開始されていませんでした。人数が足りないというのは本当だったようです。今日の対戦チームは学校の厨房スタッフらしいです。日本だったらまずありえない状況ですが、ビブスをつけて試合開始です。
練習の成果はいかほど!?
スタメンとして試合が始まります。管理人は3Pラインの外側に位置取りします。
「何のために今まで練習してきたと思ってる?三井寿になるためだろ!」
ですが、パスが回ってきません。他の味方が自ら3Pシュートを打ちますが、まるで入りません。ディフェンスリバウンドを取られ、厨房スタッフチームはレイアップで手堅く決めてきます。
劣勢な試合運びの中、ようやく管理人にもパスが回ってきました。すぐに3Pシュートを打ちますが、ここで予想外のことが起きます。ボールがリングに届きません。
「バカな!学校のコートでは成功率3割を超えていたはずなのに、エアボールだと!?」
そう言えば思い当たる節があります。身長170cmの管理人が、ジャンプの最高到達点で学校のゴールリングに触れることができていたのです。今考えれば、このこと自体がおかしかったのです。つまり何が言いたいのかというと、練習していた学校のゴールは、正規のゴールの高さよりも低かったのです。ずっとその感覚で練習していたのですから、正規のゴール高さで届くわけがありません。すぐに修正が必要ですが、この数週間で染み付いた感覚を直ちに修正するのは不可能です。
ここで第1Qが終了です。管理人の得点は0でした。すると遅れていたエースが到着し、得点力のなさが露呈した管理人は第3Q終了まで外されました。またこのパターンですか…。
まったく練習していないディフェンスに注力
最終の第4Qでようやく出番が来ました。頼みの綱だった3Pシュートがまるで入らない以上、もう全力でディフェンスをするしかありません!
このバスケ留学では、ディフェンス練習はまったくといっていいほど練習していません。誰かが一緒にプレイしてくれるときでなければできない練習のため、オフェンス練習が99%と言っても過言ではありませんでした。なのでもう、素人の技術でできることをするしかありません。
桜木花道のように、敵のボールマンに対してべったりフェイスガードをします。他のチームメイトが自陣に下がってディフェンスする中、管理人だけはオールコートでプレッシャーをかけます。ですが、勢い余ってファウルをしてしまいます。
オフェンスでは多少パスが回ってきたので、相変わらず3Pを打ちます。ですがまるで入りません。3Pシュートを諦めてフィルドゴールを狙いますが、レイアップでも入りません。7週間の間、管理人は一体何をしていたんでしょうか!?
体力が有り余っていたので、全力でディフェンスをして試合終了です。
さんざんな個人成績
管理人のチームは負けました。3点を狙う我がチームに対して、2点を確実に重ねていく厨房スタッフチームの試合では、堅実さに軍配が上がりました。
管理人の個人成績は「0得点、2ファウル」でした。「一体何しに出てきたんだ俺は?」と思わざるを得ない個人成績でした。
しかしうれしいこともありました。管理人のフェイスガードの頑張りに、心打たれた人がいたらしいです。
「ファンができたみたいだぜ、やったじゃん」
とチームメイトに言われました。この一件で、管理人の努力も無駄ではなかったと思えるようになりました。
本日のこの試合でバスケ大会は終了です。最後に記念撮影をして大会はお開きになりました。
厨房スタッフが声をかけてくれた
先ほどの試合で消化不良感が否めなかったので、学校に戻ってまたひとりでバスケを始めました。有り余っていた体力を使い切るよう、夕食の時間まで練習しました。
くたくたになって食堂に行くと、厨房スタッフが管理人に話しかけてきました。
「さっきはナイスファイト!楽しかったね!」
管理人は厨房スタッフの顔をまったく覚えていませんでしたが、向こうは管理人のことを覚えてくれたようです。少し話せてうれしい気分になりました。
厨房スタッフと学生が共に、真剣に遊べる環境にいれたことは最高でした。
まとめ
バスケ大会終了後も学校のコートで変わらず練習を続けていましたが、3Pシュートは3割を超えるくらいの成功率を維持できていました。8週間に及ぶバスケ留学の成果は、着実に現れていたのです。ただ非常に残念なことに、間違った基準で練習してしまっていたのです…。どんなに努力を重ねていても、間違った方向に向かっていては実戦で役立させることができないという教訓を痛感しました。
学校での練習の最後の日に、管理人はマイバスケットボールを学校に寄付してきました。「Join me!」というメッセージを添えて。あのバスケットボールはその後、学生たちに使われたのでしょうか?もしあのボールが少しでも、「フィリピンにバスケ留学」する人たちに役立ったとしたのなら、こんなにうれしいことはありません。
フィリピンに語学留学することを決めたあなた、ついでに「バスケ留学」もしてみてはいかがでしょうか?スポーツはみんなの心をひとつにします。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったフィリピン滞在記の英語版はこちらからどうぞ
【PR】「稼ぐ」のに特化したWordpressテーマ(このブログは「AFFINGER」を使用しています)
【PR】あなたも自身でブログ開設(このブログでも利用している、世界中どの国でも快適に利用できるレンタルサーバーです)
【PR】海外旅行にはまずこの1枚!入会費・年会費一切不要のお得なエポスカード!
(管理人もエポスカードには大変お世話になっています。)