※この記事は2012年8月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
前回の投稿で、アルゼンチン最北部であるフフイ州について書いてきました。
神秘的な自然に心奪われる!アルゼンチン北西部(フフイ編その1)
今回はその続編、アルゼンチン最北部フフイ州の紹介(その2)です。
ティルカラ(Tilcara)
サボテンに囲まれた街です。
プルママルカのバスターミナルからこのバスターミナルまでは30分ほどで到着します。
荒涼とした自然を伺い知れる街です。
ティルカラ・ミスティカ・ホステル(Tilcara Mistica Hostel)
立地と価格を考慮した結果、この街で最適と判断したホステルです。
部屋に入って愕然としました。部屋の構成はダブルベッドひとつ、2段ベッドひとつ、2畳以下の個室にシャワー・トイレです。シャワーを浴びれば、トイレ部分の床もびしょぬれになります。全体的に狭く、暗い感じを受けました。ベッドが部屋の占有率80%を占め、部屋内の移動もおぼつきません。我々は3人のグループだったのですが、全員が「これは酷い部屋だ」と言っていました。
ですがこの部屋に宿泊してから10年以上、海外の様々な宿泊施設を体験した今となってはそれほど悪くない部屋だと思うようになりました。当時は経験値が低かったため不満を感じましたが、世界にはもっと酷い宿がそれこそゴマンとあります。なので、安心してください。このホステルは言うほど酷くはありません。グループ毎に部屋を貸し切れるので、数人で宿泊すれば見知らぬ他人と一緒に過ごすことはなくなるのですから。
参考までに、管理人が今まで滞在してきた宿泊施設をまとめてあります。
【実際に宿泊した宿の詳細】(有料記事) - 日本人いない場所
有料記事になりますが、宿泊先を決定する前にお読みいただければ大失敗はしないと思います。保険という意味でご購入検討なさってはいかがでしょうか?
ペーニャ・デ・チュスピタ(Peña de Chuspita)
フォルクローレの生演奏が聴けるレストランです。
上記のホステルから徒歩数分の場所にあるペーニャです。サルタの投稿でもご紹介しましたが、フォルクローレの生演奏はこの地方のレストランの大事な運営要素です。
ここではある動物のステーキを注文しました。それはリャマです。少しパサパサしていますが、おいしい肉です。
フォルクローレの生演奏と珍しいものが食べられたことで、大変満足です。
プカラ・デ・ティルカラ(Pucará de Tilcara)
プレ・インカ時代の遺跡です。
街の中心部からは少し離れたところにある遺跡です。未舗装の道路を歩いていくと到着します。
たくさんのサボテンと共に、石で造られたピラミッドや神殿を見ることができます。このティルカラという場所自体がマイナーなのか、観光客はほとんどいませんでした。
オーバーツーリズムとはまったく無縁の、時が止まったかのような感覚を味わえます。
サルタに戻るバスの故障
サルタに戻るため、ティルカラのバスターミナルからバスに乗りました。大型直通バスなので乗り換えはありません。
管理人は急な眠気に襲われ、車内で眠ってしまいました。少しして目が覚めると、乗客たちがざわざわしています。窓の外を見ると、バスは路肩を超スロースピードで走っています。
「一体何をやってんだ?」
エンジンがウーウーうなっていますが、まるで前に進んでいません。バスに何かトラブルがあった模様です。元自動車整備士の管理人が推理するに、クラッチの接触不良か、シフトレバーからミッションボックスまでの伝達系統のどこかに故障が起きたかと思われます。音を聞く限り、エンジン自体に問題はなさそうですので。
30分くらいそんなことを繰り返しています。いや実際はもっと長い時間苦しんでいるのかもしれません。しばらく待ってようやくアナウンスが入りました。
「バスの故障によりご迷惑おかけしています。代わりのバスが今こちらに向かっていますので、到着次第そちらのバスにご案内いたします」
乗客全員が路肩に降ろされ、代わりのバスを待ちます。
しばらくして別のバスが到着しましたが、管理人はまた不安を覚えました。というのも、もともと故障したバスには満員近い乗客が乗っていました。今来たバスは故障したバスと同じ大きさです。見るとすでに乗客が乗っています。管理人は新たに振替バスを用意したと思っていたのですが、実際には後発便のバスをここに寄らせただけだったのです。これでは放り出された乗客全員が乗れるかわかりません。順番にバスに乗るよう促されます。
結果、放り出された乗客全員がこのバスに乗ることができました。こんな何もないところで何時間も待たされたらたまったもんじゃありません。この後発便のバスも止まるんじゃないかと不安でしたが、問題なくサルタに到着しました。
「もう二度とこのバス会社は利用したくない」
乗客たちは口をそろえてそう言っていました。まあそれでも、「トラブルは旅のスパイス」です。この出来事は、この旅を忘れられないものにしてくれたのですから。
まとめ
フフイ州には、山間部の圧倒的な自然を楽しめる魅力があります。カラフルな丘、富士山を超える標高、広大な塩湖、サボテンと石造りの遺跡など、イグアスの滝とは全然違う自然を感じることができます。
ただし移動は不便で信頼しにくいバス移動に頼るしかありませんので、いっそのことレンタカーを借りるのもありかもしれません。この2日間で一体何キロ移動したのか想像もつかないくらいの広範囲観光でしたので。
高山病や寒さ、砂埃など、自然の驚異が次々と襲い掛かってくるエリアでもあります。しっかり防御して、日本では決して見ることのできない自然の雄大さを存分に噛みしめてください。「コカの葉」も必要に応じて噛みしめてください。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったアルゼンチン滞在記の英語版はこちらからどうぞ
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