前回の投稿にて、モントリオールに関する基本情報を書いてきました。
美しい都市にはこの代名詞!「北米のパリ」カナダのモントリオール!
今回はモントリオール市内を網羅する交通情報を中心に記載していきます。
前回からの引継ぎ情報
交通情報:便利
衛生状況:普通
治安:おおむね問題はないが、危険な場所がある
モントリオールの交通情報について
メトロと路線バスを運営するSTM
STMという会社が、メトロ(地下鉄)と路線バスを運行しています。メトロは4路線、路線バスは数百路線運行されていますので、モントリオール市内のほとんどの場所は公共交通機関のみで問題なく行けます。
以下のウェブサイトでメトロや路線バスの時刻表や運行状況などを確認できます。
バス停にも時刻表は設置されています。
メトロと路線バスは相互連携
メトロと路線バスは同じ会社STMが運営しているだけあって、相互連携がしっかりしています。乗車券はメトロと路線バスで共通です。
たとえば、1回だけ乗車ができる1回券を買ってメトロに乗ったとします。目的の駅で降りたら、そのまま路線バスに乗るとしましょう。このとき、最初にメトロの乗車券を利用した時刻(改札にタッチした時刻)から90分以内(諸説あり)であれば、その乗車券をそのまま路線バスにも利用できます。つまり、メトロと路線バスで別々に料金を支払う必要がないのです。
ですが、「乗車券は一方向の移動にしか利用できないよ」という地元住民の方もいます。短時間でも、往復するような移動はできないかもしれません。往復移動でも使えたらラッキーくらいに思っておくといいかもしれません。
回数券と期間指定券
乗車券は主に回数券と期間指定券に分かれています。紙の乗車券にICチップが埋め込まれており、ICチップ部分を改札にタッチすることで通過できます。このICチップに改札通過時刻が記録されるため、時間をオーバーした乗車券は利用できない仕組みになっています。
回数券は1-trip(1回券:片道用乗車券)、2-trip(2回券:往復用乗車券)、10-trip(10回券)を購入できます。毎日決まった時間に利用するわけではないが、たまに観光で利用すると言った場合には回数券がいいでしょう。1-tripを都度買うより、2-tripや10-tripの方が割引も効くので間違いなくお得です。
期間指定券には、24-hr(1日券)やWeekly(1週間券)にMonthly(1か月券)などの他に、Unlimited Weekend(週末限定券)やUnlimited Evening(夕方以降限定券)などがあります。滞在期間が決まっている場合には、これらの中から選択して購入するのもいいでしょう。期間指定券はその期間何度でもメトロや路線バスが乗り降りし放題なので、短時間であちこち移動する際にはこの券がとても便利です。
ちなみに、回数券では空港~市内間を結ぶ路線バス「747」には乗車できません。最低でも24-hr(1日券)の乗車券が必要となりますのでご注意ください。
また、これらの乗車券はモントリオール市内から出発するときのみ有効です。隣接するラバール市やロンゲール市にメトロで入ることはできますが、そこから出る際には新たに1-trip券を買い直す必要があります。メトロでモントリオール市外に出る方はご注意を。
Fares | Société de transport de Montréal
乗車券の価格は頻繁に上がりますので、常に最新の情報を上記のリンクからお調べください。
OPUSカード
OPUSカードという、日本のPASMOに近いカードが発行されています。
OPUS cards and other fare media - Montréal
駅の券売機では紙の乗車券の他に、OPUSカードにチャージすることもできます。OPUSカードも紙の乗車券と同じように、駅の改札にタッチするだけで通過できます。有効な券がチャージされていない場合には改札は開きません。
PASMOと違うのは、現金ではなく乗車券をチャージするということです。時間がないからとりあえず電車に飛び乗って、降りるときに乗り越し精算をするといったことはできません。ここが若干混乱するポイントでもあります。
OPUSカードは窓口で購入します。券売機で購入できるかは定かではありません。OPUSカード発行代金プラス、購入したい乗車券の価格を支払います。(管理人は現地の友人からOPUSカードをもらったため、このプロセスについては未体験です。)
OPUSカードにチャージするのは券売機でもできます。紙の乗車券を発行しなくて済むため、地球に優しいです。
長距離鉄道
長距離鉄道も運行されていて、バンクーバーやトロントなどの大都市にも行くことができます。モントリオール中央駅(Gare Centrale)から利用できます。
VIAというカナダ国内を横断する長距離鉄道と、アムトラック(AMTRAK)というアメリカの都市にも移動できる長距離鉄道があります。
VIAのウェブサイト
Train fares & packages : best prices on your tickets | VIA Rail
アムトラックのウェブサイト
管理人は利用したことがありませんが、移動時間も楽しみたいという方にはおすすめの交通機関です。
長距離バス
オルレアンエクスプレス(Orleans Express)という長距離バスがあり、オタワやケベックシティーにも行けます。
オルレアンエクスプレスのウェブサイト
ケベックシティーまでの交通費を考えると、長距離バス→長距離鉄道→飛行機の順に高くなっていくようです。予算を安く済ませたいのであれば長距離バスを選択してもよいでしょう。管理人は利用したことがありませんが。
長距離バスの発着場所は、上記の長距離鉄道と同じモントリオール中央駅です。
飛行機
とにかく早く移動したいと言う方は飛行機利用をおすすめします。ケベックシティーやトロントにも1時間程度で到着できます。モントリオール国際空港から利用してください。
エアカナダのサイト
まとめ
モントリオールはオリンピックが開催されただけあって、交通状況はとても便利であると断言できます。市内の主要な観光地やお店に行くのであれば、STMの乗車券1枚で事足ります。
よほど辺鄙なところに行くことがなければ、マイカーは必要ないでしょう。公共交通機関で行けるところまで行き、そこからはタクシーを利用するという形で充分生活できます。
メトロと路線バスを駆使して、楽しいモントリオール滞在をお過ごしください!
以下の情報は次回に続きます。
衛生状況:普通
治安:おおむね問題はないが、危険な場所がある
それではまた!
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(管理人もエポスカードには大変お世話になっています。)