コロンビア(Colombia)

魔法の言葉「グラシアス」で乗り切れ!とても親切なお父さんとの生活

※この記事は2016年7月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。

 

コロンビアに行く前、友人であるAさんの家に滞在させてもらうことになっていました。ですがいざ行ってみると、Aさんが独り暮らししているアパートにはある事情があって滞在できず、コロンビア入国日からずっとAさんの父親の家にお世話になることになりました。

休暇を終え、日常生活に戻ったAさんは仕事に行かなければなりません。すると家の中ではお父さんと2人きりで過ごすことになります。そのお父さんは英語が話せないので、「魔法の言葉」で意思疎通するしかありません…。

今回はお父さんとのコミュニケーションに関する投稿です。

スペイン語しか話せないお父さん

どの国でもだいたいそうだと思うのですが、非英語国で英語が話せる人が多いのは比較的若い世代です。70~80代で英語が話せる人はかなり少数派と言っても過言ではありません。

Aさんのお父さん(当時おそらく70~80代)も御多分に漏れず、コロンビアの母国語であるスペイン語しか話せません。つまり、管理人に話しかけてくる言語は100%スペイン語です。お父さんは話好きの性格のようで、ガンガン管理人に話しかけてきます。

管理人はコロンビア滞在前の半年間、独学でスペイン語を勉強していました。と言っても、「初歩の初歩」が書かれている本を1冊暗記する程度の実力しかありませんでしたが…。「何もわからなかった4年前のアルゼンチン滞在時とは違うぜ」と思いたかったのですが、お父さんの言っていることがまるで聞き取れません。Aさんに通訳してもらえなければ、何ひとつ理解できなかったのです。

この状況で、Aさんが不在時にはお父さんと過ごす必要があります…。

女性が話す言葉の方が聞き取りやすい

ある日お父さんの妹、つまりAさんの叔母がお父さんの家を訪ねてきました。この叔母も話好きで、管理人にもよく話しかけてくれます。

叔母の言っていることの方がいくらか聞き取りやすく、いくつかわかる単語もあります。しかしそれでもほとんど理解できないのはお父さんの話と一緒で、Aさんの通訳を必要としました。

みなさんは男性と女性のどちらの声が聞き取りやすいですか?管理人は断然、女性の声です。日本語での会話はもちろんのこと、英語での会話も女性との方が理解しやすいです。会話ではなく一方通行の音声案内だとしても、女性の声の方が聞き取りやすいのです。これは声の周波数の高さに大きく関係していると思われますが、気持ちの問題もあるでしょうか?管理人は男なので、「女性との会話の方が真剣さが増す」と言われれば否定できません(笑)。事実バルで出会ったチリ人女性との会話では、スペイン語でも20%程度理解できていたように思います(お父さんの会話は5%以下)。

どの言語でも、周波数の高い女性の声の方が聞き取りやすいと思うのは管理人だけでしょうか?

お父さんはとにかく親切

息子の友人というだけの外国人である管理人に対して、お父さんはとにかく親切にしてくれました。特に食事面に関しては、感謝しきれないほど面倒をみてくれました。

近くのレストランからテイクアウトで買ってきてくれたり、お父さん自身が用意してくれたり、さらにはコーヒーを淹れてくれたりもしました。お父さんが友人とランチに行く際も、管理人を連れ出してご馳走してくれました。

当然食事中もお父さんはスペイン語で話しかけてくれるので、一生懸命理解しようと努めます。ただし管理人の力不足のため、いくつか単語を拾えれば御の字というレベルでした。

「Si(はい)」しか言えない管理人にも、お父さんは終始惜しみない親切心を発揮してくれました。

とにかく魔法の言葉で乗り切る

当然こちらから訊きたいことがあっても、質問できるレベルではありません。必死に英語やボディランゲージを交えて説明しますが、お父さんはフィーリングで理解しようと努めてくれました。こんな不甲斐ない管理人のために時間と手間を割いてくれたお父さんには、あの「魔法の言葉」を浴びせ続けました。

「Gracias(グラシアス)」

スペイン語で「ありがとう」です。

  • 「ご飯が用意できたよ」と言ってもらった気がしたら「グラシアス」
  • 食事をテーブルに運んでもらったら「グラシアス」
  • 食べ終わったら「グラシアス」
  • 自分の部屋に戻るときには「グラシアス」

お父さんと過ごした時間、一体何十回「グラシアス」を言ったことでしょう。スペイン語がほとんど話せない管理人が表せる感謝の意はこれしかないのですから。

お父さんも笑顔になってくれたので、できる限りのことはできたのだと思います。

まとめ

Aさんの部屋に滞在できるようになったその日まで、お父さんにはとにかくお世話になりました。当然最後のお別れの時も、魔法の言葉は言いました。魔法の言葉の最上級バージョンを。

「Muchas gracias(ムチャス・グラシアス:本当にありがとう)」

ありがとうは魔法の言葉です。それはどこの国にいても同じです。あなたがどの国にいても、せめて「ありがとう」くらいはその国の言葉で言えるようにしましょう。以下の楽曲で各国の「ありがとう」を言えるようにしておきましょう。

YouTube Music

 

それではまた!

 

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ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったコロンビア滞在記の英語版はこちらからどうぞ

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