コロンビア(Colombia)

日本とは常識の違うビーチリゾート!美しくて神秘的なバル(月夜編)

※この記事は2016年7月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。

 

前回の投稿でコロンビアのビーチリゾートであるバルを紹介しました。

日本とは常識の違うビーチリゾート!美しくて神秘的なバル(太陽編)

今回はそのバルの神秘的な面を紹介する、「月夜編」です。

バルのプランクトンツアー

日帰り組が去って少し経つと、夕日が輝きだします。管理人たちがビーチベッドでのんびりしていると、黒人男性が話しかけてきます。スペイン語で説明しているため何を言っているかわかりませんが、近くにいた男性が英語で通訳してくれました。それによると、プランクトンツアーなるものが夜に開催されるらしいです。

Aさんは「別に」という感じで、あまり乗り気ではないようです。Aさんがそうならばと、管理人もジェスチャーで断りました。どんなものなのか気になってはいましたが。

女性2人組との出会い

明日の午前中に行うアクティビティの予約をしに行って、管理人たちは再び宿に戻ってきました。トイレに行って戻ってくると、Aさんがビーチベッドで誰かと話しています。相手は2人いて、若い白人系女性のようです。Aさんが管理人のことを紹介してくれました。管理人が日本人だということがわかると、その2人の反応も上々です。

2人の女性はチリ人です。1人は多少英語が話せますがすべての意思疎通を滞りなく行うのは難しく、スペイン語で話すのが望ましいとのことです。実は管理人も半年ほど独学でスペイン語は勉強してきていたのです。先ほどのグループチャットにはまったくついていけませんでしたが、ここでは頑張って話してみます。片言のスペイン語でもなんとか理解はしてもらえたようです。「この半年の努力は彼女らに出会うためのものだったのだ!」と思えました。

彼女らはプランクトンツアーに参加するため、ここで待っていました。我々は先ほど断りましたが、Aさんに尋ねると「せっかくだから一緒に行こうか」ということになりました。他に参加者はおらず、我々4人だけで行くことになりました。

プランクトンツアー開始

エンジンボートの準備が整い、ライフジャケットを着て乗り込みます。沖に向かって出発し、10分くらいしてボートは止まりました。浜辺からかなり離れていて、ボートの周りは真っ暗です。

ボートの運転手も兼ねていたガイドが海に手をつけて動かすと、動きに合わせて発光する物体が見えました。これがプランクトンで、刺激を与えると発光する性質を持ちます。ガイドが海に飛び込み立ち泳ぎをすると、発光物体が次々と浮かび上がってきます。なんと美しい光景でしょう。

スマホを手に取り撮影を試みますが、画面にはまったく映りません。生物だけが見ることを許された、天からの贈り物なのかもしれません。ガイドが海に飛び込むよう促したので、全員が飛び込みます。誰かが動くたびに、プランクトンが光を発します。言葉では言い表せない美しさで、しばらくプランクトンと戯れます。15分くらい戯れてボートに乗り込み、浜辺へと戻ります。

プロポーズにも使えるくらい神秘的な体験でした。彼女たちとの出会いは、人生で最もロマンティックな出会いだったといっても過言ではありません。あれを超えるロマンティックな状況などもうないだろうと思いました。

6リットルのシャワー

プランクトンツアー終了後、彼女たちと再会の約束をして別れました。度重なる海水浴で体がベタベタなので、シャワーを浴びたいです。ですが大きな問題があります。

この宿には真水が出る水道がありません。あることはあるのですが、歯磨き後の口をゆすぐために各自コップ1杯分しか使うことができません。ちなみにトイレの水は、手動で海水を汲んで流しています。

シャワーは1人1回のみ

「この宿でシャワーを浴びることができるのか?」

と思いましたが、可能です。1回500COPかかる上に、各自1回までですが。今浴びてしまえば、明日は浴びられないことになります。真水が貴重なのはわかるので、利用料金がかかることに異議はありません。しかし問題はそこではありません。

シャワールームに真水の水道が通っているわけがないので、ここでのシャワーとは「真水を満たしたタンクから出てくる水」を言います。そのタンクの容量が約6Lです。1人が使える量はその6Lだけです。さあここでみなさんに問題です。

「このシャワーは何分使えるでしょうか?」

管理人ががイメージするシャワーなら、30秒ももちません。どこまでもつのかまるで未知数です。

6リットルのタンク

宿のスタッフが真水のタンクを頭上にセットします。タンクにはコックがついており、そこをひねると水が出てくる。シャワーヘッドなど当然ないので、カランでシャワーをすることになります。これもまた計算を難しくします。唯一の救いは、タンク内の残量がぼんやり見えることです。はっきりは見えませんが、頭の中でイメトレをして本番に臨みます。

コックを全開にはせず、半開くらいで固定します。途中で水がなくなったらその場で試合終了なので、石鹸やシャンプーは使いません。水のみで洗うことにします。

最低でも髪の毛のベタベタだけは落としたいので、まずは念入りに頭を洗います。水が余れば体を洗うことにします。頭はなんとか洗えたので次は体に移りますが、ついた砂を落とすくらいしかできません。

ドアが完全に閉まらない

上半身を洗ったら次は水着の中です。水着を脱いで体を洗いますが、ここでまた問題が発生しました。シャワー室(といっても木で区切られた簡素なもの)のドアが完全に閉まらないのです。外から覗こうと思えば普通に覗けます。男性ならまだしも、女性には相当厳しい環境だと思います。

「よくこれでシャワー室と言えるな」

と思いますが、気にしている暇はありません。

6Lでも大丈夫だった

下半身を洗い、とりあえず最低限の洗体はできました。足の裏には砂がつきっぱなしですが、シャワー室を一歩出れば下は砂浜です。きれいにしたところで意味はありません。

水はまだ結構余っていたので、水着を洗います。結構経っても水が尽きる気配はなかったので、全然余裕でした。最初からチャレンジしていればシャンプーで頭を洗えたかもしれませんが、この残量では無理でした。

夜明けも美しい

何度か夜中に目は覚めましたが、5時には完全に覚醒しました。夜明けが訪れるビーチは美しいです。

バル (3)

起きてすぐエメラルドグリーンの綺麗な海が眼前に広がる、とてもさわやかな目覚めです。

バルのビーチ

チリ人女性たちとの再会

朝食を食べ終え、Aさんと女性陣はスキューバダイビングやスノーケリングをしに行きました。管理人はスキューバダイビングできるような体調ではなかったので断わりました。

9時頃になり体調も多少回復したので、昨日チリ人女性たちが去った方向に行ってみます。2~3軒宿を通り過ぎると、浅瀬にそれらしき二人組を発見しました。たぶんそうだと思いますが確信がないので近づいてみると、彼女らは声をかけてくれました。

「また会えて本当にうれしいよ」

そんな言葉も普通に出てきます。片言のスペイン語と英語を組み合わせて会話を楽しみます。波打ち際でパシャパシャするくらいであれば、体調にも問題はありません。昨日撮れなかった写真も一緒に撮り、夢のような時間は瞬く間に過ぎました。また再会できることを約束して。

まとめ

この夢のような時間の直後、以前投稿したぼったくりマッサージ被害に遭ってしまい、地獄へ突き落とされてバルの滞在は終わりました。

俺としたことがついにやられちまった…コロンビアの衛生状況と治安!

結局ムフフなことは起こりませんでしたが、プラスがあればマイナスもあるのが人生なんだと思い知らされました。しかしバルでの滞在はとてもいい経験でした。神秘的なプランクトンツアーと、美しいカリブ海のビーチリゾートで過ごしたことは絶対に忘れないでしょう。

みなさんもコロンビアに来る機会がありましたら、ぜひバルを訪れてみてください。ぼったくりマッサージにさえ気を付ければ、最高のバカンスになりますから。

 

それではまた!

 

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