ニュージーランド(New Zealand)

ホームステイは当たり外れの激しいガチャ!?天国か地獄かは運次第!

※この記事は2011年9~12月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。

 

このブログを読んでいる皆様は、「なんとなく語学留学に興味がある」方も少なくないと思います。語学留学を考える際にセットで考えなければいけないのは滞在方法で、最も一般的であるホームステイを第一候補に考えることも少なくありません。

今回は「ホームステイ」に関する現実について投稿していきます。

ホームステイこそ語学留学の王道!?

現在はどうだかわかりませんが、管理人が語学留学を検討し始めたころにはやはりホームステイが主流でした。というか、「語学留学=ホームステイ」というイメージがとても強かったように思います。

自力でアパートを契約できるような語学力があれば勉強する必要もありませんし、現在宿探しで主流である「Airbnb(エアビー)」も一般的ではありませんでした。サービス自体は存在していたようですが、少なくとも管理人が語学留学していたころに「Airbnb」という言葉など聞いたことがありませんでした。

そんな実情もあり、「語学留学とホームステイはセットで行うもの」という考えが強かったです。

ホームステイが運任せになる要素はいくつかある

残念ながら、ホームステイには良し悪しを決定づける要素がいくつもあります。管理人が重要な要素だと考えるのは、以下の4つの要素です。

  • ホストファミリーの人種(英会話レベル)
  • 立地
  • 食事
  • ハウスルール(門限を含む)

以下で詳細を記述していきます。

1.ホストファミリーの人種(英会話レベル)

「英語を学ぶ語学留学性を受け入れているのだから、ホストファミリーが話す言語は当然英語でしょ?」と思っていませんか?実はこれ、当たり前のことではないんです。

英語が母国語の国では、当然英語が話せる人が生活しています。ですが、そういう国では移民もたくさん受け入れています。なので、ホストファミリーがその国で生まれ育った人たちであるとは断言できません。

ちなみに管理人がオークランドでホームステイしていた家族の人種(出身国)は、お父さんがルーマニア人、お母さんと息子さんがタイ人でした。ホストファミリーと留学生が一緒に居間などにいるときには英語で会話してくれましたが、お母さんと息子さん二人きりのときにはタイ語で話をしていました。お母さんが見ていたアニメもタイ語の吹き替えがされていたものでした。

そうなると当然、家庭ごとの英会話レベルにも差がでてきます。ラッキーなことに管理人のホストファミリーの英語には特にクセがなく、ネイティブと比べても遜色ない英語を話していました。しかし学校の友人たちに訊くと、

「うちのホストファミリーは中国人一家。だから英語にも相当クセがある」

「ホストファミリーは家で聞いたことのない言語を話していて、会話に入れない」

と言っていた人もいました。

「英語圏で生活している家庭だから、家族全員漏れなく英語が堪能」という思い込みは今すぐ捨てるべきです。

2.立地

「ホームステイをさせてくれるんだから、当然語学学校の近くに住んでるよね?」と思っていませんか?実はこれも、当たり前のことではないんです。

管理人の実例で説明します。通っていた語学学校はオークランド中心部、ホームステイしていた家はベイビュー(Bayview)というエリアにありました。

当時のNZLC(管理人が通っていた学校)はこの大聖堂の近くにありました。

管理人が滞在していたエリア

地図で見てもらうとわかるのですが、とても徒歩で通えるような立地ではありません。なので当然バスを使って通学していました。ちなみにバスでどれくらいの時間がかかっていたかというと、50分ほどです。

バスで片道50分もかかるようなエリアにある家が、普通にホームステイを受け入れているのです。しかしこのような家でも常時留学生が滞在しているので、需要が供給にまったく追いついていないということがはっきりとわかります。おそらくオークランド中心部に自己物件を所有しているような家族はほとんどいないでしょう。

ホームステイをするからと言って、「授業開始10分前まで家で寝ていられる」という幻想はすぐに捨ててください。むしろ快適に通学するためには、授業開始2時間前くらいには家を出なければならないことも普通です。東京都心の職場に、埼玉県や千葉県から通勤しているようなものと思ってもらっていた方がいいです。もし徒歩圏内で通えるような家にホームステイできたとしたら、あなたはとてつもなくラッキーです。なぜなら通学交通費は留学生自身の負担になるからです。家が近いということは、それだけ交通費も少なく済むということです。

3.食事

「ホームステイをさせてくれるんだから、当然毎日3食提供されるよね?」と思っていませんか?実はこれ、認識自体が間違っています。

数十年前、妹の高校で交換留学生を受け入れたときには「食事は3食きちんと提供してあげてください」と校長に言われました。なので自宅に留学生が滞在していたときには、母親が3食欠かさず提供していました。管理人はこの経験があったからこそ、「ホームステイとはこういうものだ」と刷り込まれていました。

いざ自身がホームステイをする段階になり、その家の状況を説明されたときには驚きました。

「朝と夜は食事を提供するけど、平日の昼は自分で用意してね」

学校のある日の昼食は提供されなかったのです!当然ホームステイをさせてもらう対価として、滞在期間分の費用は予め払っています。「食費が100%込みではない…だと!?」と驚きました。

しかしこの状況でも、管理人は周りの友人たちと比べてはるかに恵まれていたのです。というのも管理人のホストマザーは元シェフだったため、朝晩と休日の食事にはおいしいものを提供してくれました。管理人が日本人だということで、米を使った料理もときどき出してくれました。なので、提供された食事に関して不満はまったくありませんでした。

では周りの友人たちの状況はどうだったかというと、

「毎食シリアルのような簡単なものを勝手に食べて、という感じ」

「休日は家事したくないから料理しない。だから自分で何とかして」

「出される食事が自分に合わない」

と満足できるような状況ではなかったようです。

これに関しては、ホームステイを受け入れる動機にも深く関わっています。「たくさんの人と関わって、いろいろな文化に触れたい」という動機ならばいいのですが、「少しでも生活費の足しにするため」という人もいます。そうなれば、留学生に提供する食事の質を落とすのはある意味当然とも言えます。「ホームステイは慈善事業ではない」のですから、「お金のため」という動機であっても何も問題はありません。

ホストの人間性と経済状態に100%左右されるのが、ホームステイ先での食事です。

4.ハウスルール(門限を含む)

これは完全にその家庭ごとによります。洗濯の頻度や掃除のルールなどは家庭によってまったく違いますので、できるだけ受け入れるようにしてください。

家庭によって最も違いが大きいのは「門限」だと思います。これにはそのエリアの治安が大きく関わってきます。それと、留学生の性別によることが多いです。危険なエリアであればあるほど、そして女性の方が門限は厳しく設定されていることが多いように思います。

ニュージーランドの治安はそれほど悪くないので、他国に比べると門限は緩いように感じられます。しかしそれでも、留学生に何か起これば受け入れ先の家庭にも何らかの不都合は生じます。多少厳しくても、それは留学生を心配していることから起こる親心なので、緊急な用事がない限りは従うようにしましょう。

ちなみに管理人の場合は連絡を忘れて一晩外泊してしまいましたが、何も注意されませんでした。ハウスルールがかなり緩い家庭だったと思います。

費用を払っているとはいえ、その家庭に滞在させてもらっていることには変わりないのですから、ハウスルールは守るようにしましょう。しかし、どうしても我慢できない場合にはちゃんと意見してください。日本のように「察する」という文化はない国が多いので、言葉に出して伝えましょう。伝えれば改善してくれることも多いので、自分を押し殺して我慢し続ける必要はありません。

まとめ

これらの通り、ホームステイには運任せの要素が多くあります。ですが自分の希望をあらかじめ伝えていたとしても、需要に追いついていない供給の状況ではほとんど希望は通りません。絶対に譲れない条件だけに絞り、受け入れ先を探すことをお勧めします。希望に添えなかった部分は文化として受け入れましょう。海外留学には異文化を体験することも含まれていますので。

できるだけ納得のいく滞在をするためにも、今回の記事を参考にしてホームステイ先を検討してみてください。それでも運任せになってしまうのは避けようがありませんが…。

 

それではまた!

 

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