ニュージーランド(New Zealand)

語学留学の意思は固まった?語学留学の始め方はこんな感じ(その2)

※この記事は2011年9~12月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。

 

前回の投稿で語学留学の始め方を書いてきました。

語学留学の意思は固まった?語学留学の始め方はこんな感じ(その1)

今回は、実際に語学学校に入学した後の様子です。

どの語学学校に入学しても最初はテスト!英語のクラス分けの概要

管理人が実際に入学した、ニュージーランド・オークランド市内の語学学校「NZLC」で説明します。現在の所在地は、管理人が通学していた頃とは違う場所になっているようです。

学校の公式ウェブサイトはここです。

NZLC

だいたいどの学校でも毎週月曜日が入学日になります。入学初日には学校の入り口付近に職員が立っていると思いますので、「今日から入学する〇〇です」と言えば案内してもらえるでしょう。最初に案内された部屋でクラス分けのテストが行われると思います。

クラス分けテストはペーパーテストと会話テスト

朝一の時間から、新入生は全員同じ部屋で一斉にテストを受けます。最初に職員から説明があり、いよいよクラス分けテストが始まります。受ける内容は、ペーパーテストと会話テストです。

ペーパーテスト

選択問題や記述式問題があります。リスニングはなく、紙に向かって答える問題ばかりです。出題されるレベルは、だいたい中学3年生レベルの問題だったと思います。義務教育で学ぶ内容がきちんと理解できていれば、それほど難しくないテストです。

管理人にはそれほど難しくない内容のテストでした。

会話テスト

ペーパーテストを受けている最中に、職員が順次新入生と会話をしていきます。内容は自身の自己紹介であったり、職員からの質問に受け答えをするだけの短いものです。1分程度の短いものだったので、これが会話テストだとは気づきませんでした。

訊かれた内容はそれほど難しくはなかったものの、頭の中でうまく言葉がつながらず、スラスラ答えることができませんでした。「こんな簡単な会話すらまともにできないのか…」と、管理人は自分の能力に絶望しました。

オリエンテーションと昼休み

おそらくどの学校でも、テスト直後にはまだクラス分けをしないと思います。採点には多少時間がかかりますので、その間にオリエンテーションを行ったり、昼休みをはさんだりすると思います。

NZLCではオリエンテーションとして、学校の授業に関する説明を聞き、学校周辺の案内を受けながら散策をしました。昼休みは「個人個人で好きに過ごしていいよ」とのことでした。

結果発表とクラス分け

昼休みが終わった後、再びテスト会場に戻ります。ついに自分が勉強するクラスが発表されます。クラス分け発表後、すぐにそのクラスでの授業に参加することになります。

「ペーパーテストはできたが、会話はまったくダメだった」と自覚していた管理人は、「Upper-intermediate(アッパーインターミディエート)」というクラスに振り分けられました。

NZLCのクラス分け

どの学校でもだいたい同じようなクラス分け基準を設定していると思いますが、NZLCの例をとって説明します。

6段階に分けられており、数字が上がるほど高いレベルのクラスになります。

  1. Beginner(ビギナー)
  2. Elementary(エレメンタリー)
  3. Pre-intermediate(プレインターミディエート)
  4. Intermediate(インターミディエート)
  5. Upper-intermediate(アッパーインターミディエート)
  6. Advanced(アドヴァンスド)
1. Beginner(ビギナー)

一番下のクラスのBeginnerでは、カードに書かれた絵の名前を英語で答えるような授業内容です。

幼稚園児の授業と考えても差し支えないでしょう。

2. Elementary(エレメンタリー)

このElementaryクラスでは、簡単なあいさつや自分の気持ちを伝えるくらいの授業内容です。

「文法など気にせず、知っている単語だけで意思を伝える」といった、小学校低学年くらいの内容です。

3. Pre-intermediate(プレインターミディエート)

このPre-intermediateクラスでは、簡単な英作文を作って会話するというくらいの授業内容です。

中学1年生レベルくらいの内容です。

4. Intermediate(インターミディエート)

先ほどのPre-intermediateと、このIntermediateには大きな開きがあると言われています。

このIntermediateクラスでは、「中学3年生までの内容はだいたい頭に入っている」という前提で授業が進められます。簡単なディベートなども行われます。

ちなみにNZLCでは、このIntermediateクラスがさらに「Intermediate-1」と「Intermediate-2」に分けられていました。「Intermediate-2」の方が上のレベルで、このクラスに在籍していれば、日常生活にはほとんど困らないレベルの実力があります。

5. Upper-intermediate(アッパーインターミディエート)

このUpper-intermediateクラスでは、国際的な問題についても議論を行うような授業内容です。日常会話ができるのは当然で、さらには専門的な用語や内容も理解しており、それをスラスラと説明できるようになっていなければなりません。

大学生レベルの高い教養が求められる高等クラスです。

6. Advanced(アドヴァンスド)

このクラスに在籍できるようなレベルの方であれば、「そもそも語学学校に入学する必要性があるのか?」と思えるようなクラスです。

在籍する学生は、母国で英語を教える先生であることが多いです。英語に関してはまったく欠点がないと思えるような人が、さらなる自己研鑽のために在籍するようなクラスです。

先生や教授など、すでに英語のプロフェッショナルである方が対象のクラスです。

管理人のレベル

管理人はクラス分けテストの結果、「Upper-intermediate」クラスに振り分けられました。「この会話レベルでついていけるのか…?」と正直不安でしかありませんでした。

案の定、「Upper-intermediate」クラスの内容にはまったくついていけませんでした。こちらは自己紹介もおぼつかないのに、授業では国際的な気候問題に関する自身の見解を求められるのです。最初の授業の途中からすでにギブアップです。

最初の授業の後すぐにカウンセラーに相談して、自主的に1段階レベルを下げました。翌日は「Intermediate-2」クラスで授業を受けましたが、ここでもついていけませんでした。

この日の授業後も、自主的に1段階レベルを下げました。その翌日から「Intermediate-1」クラスで授業を受けました。ここも難しかったのですが、3日目ということもあり多少は英語に耳が慣れてきたように思いました。この「Intermediate-1」に留まり、勉強していくことに決めました。

「これ以上クラスを下げると成長できないよ」とカウンセラーの方にも言われましたので。

まとめ

語学学校初日にはペーパーテストと会話テストを行い、その結果を基にクラス分けを行います。読み書きの勉強を重点的に行ってきた日本人は世界的に見ても、ペーパーテストでは高得点が狙えると思います。

管理人の推測ですが、おそらくペーパーテストの結果に比重をおいてクラス分けをすると思われます。なので管理人のように、「読み書きができても、会話はまるでダメ」という人が高いレベルのクラスに割り振られてしまうように思います。

しかし、自主的にクラスを下げることはできます。高いレベルに無理してでもしがみついていた方が早く成長できると言われますが、「まったく授業についていけない」という絶望感を抱えたままではモチベーションを維持できません。「自分のレベルより少し高いレベル」の環境下で勉強すれば、ちゃんと実力は上がっていきます。

みなさんも自分のレベルをしっかり把握し、快適さと負荷のバランスが取れたクラスに在籍できるようにしましょう。

 

次回は語学学校で行われるアクティビティの投稿をしていきます。

 

それではまた!

 

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ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったニュージーランド滞在記の英語版はこちらからどうぞ

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