※この記事は2012年8月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
前回までの投稿で、イグアスの滝への大冒険を書いてきました。
目指せ世界三大瀑布のひとつ、イグアス!(長距離バスで向かおう編)
目指せ世界三大瀑布のひとつ、イグアス!(プエルト・イグアス編)
目指せ世界三大瀑布のひとつ、イグアス!(ブラジル国立公園編)
目指せ世界三大瀑布のひとつ、イグアス!(アルゼンチン国立公園編)
せっかく3国国境の街に来たのです。今回はそこから目と鼻の先にある、パラグアイの紹介です。
シウダード・デル・エステ(Ciudad del Este)
シウダード・デル・エステはパラグアイの東端にある街です。
ブラジルのフォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)と接している街で、イグアス滝観光のついでに訪問しやすい場所です。
プエルト・イグアスからの行き方
前々回と前回紹介したバスターミナルで、パラグアイのシウダード・デル・エステ行きのバスに乗り込みます。チケットは当日でも購入できます。
バスが出発して少し経つと、出国手続きをします。その後国境の橋を渡ります。ここまでは、ブラジル側のイグアスの滝を訪問したときと同様です。
イグアスの滝国立公園と逆方向に進み、フォス・ド・イグアスの街を北上します。そして西に進み、パラグアイとの国境にある橋を渡ります。この橋には「友情の橋(Puente Internacional de la Amistad)」という名前が付いています。
この橋の真ん中が国境になっていますので、ここを通過すれば晴れてパラグアイに入国できます。
バスに武装した集団が乗り込んでくる
「友情の橋」を渡り終えると、すぐにバスが停車します。すると武装した人間が何人か乗り込んできました。明らかに一般の乗客ではありません。
各乗客に話しかけ、身分証明書を提示するよう求めています。彼らはどうやら警察官のようで、テロリストの侵入防止業務についているようです。全員の身分確認を終え、彼らはバスから降りました。どうやらこれが入国審査も兼ねているようでしたが、パラグアイの入国スタンプは押されませんでした。
そしてバスは市街地を目指します。
シウダード・デル・エステのブラックマーケット
市街地のバス停で降車し、パラグアイの地に降り立ちます。危険な臭いがプンプンします。Jさんから「絶対に俺から離れないように」というアドバイスをもらって散策開始です。
Jさん曰く、この辺りのエリアが通称「ブラックマーケット」と呼ばれているようです。なぜ「ブラックマーケット」と呼ばれているかというと、「ここで手に入らないものはない」かららしいです。
偽ブランドの電化製品が多数
地図でもおわかりのように、この辺りには家電量販店やショッピングモールが乱立しています。さすがにこれらの店舗で扱う商品は偽物ではないでしょうが、通りにある露店でも多くの場所で家電製品を販売しています。
ですが、残念ながらこれらは偽物です。聞いた事のある名前とはちょっと違うブランド名が商品の箱に書かれています。正規ブランドの価格よりは安いですが、偽ブランドにしては高いような気もします。
Jさんはここで売っていたデジカメを買うかどうか真剣に悩んでいました。「動作保証がないから止めた方がいいよ」と管理人はなだめ、結局買うのを諦めました。そうでなくても国境検問所で没収されるかもしれません。怪しいものは買わない方が賢明でしょう。
スタンガンは実演販売
このブラックマーケットでは露店以外にも、箱を抱えて移動販売している者がいます。1人の男が手に何かを持って作動させています。遠くから見ていると、青白い光が見えるような気がします。少し近付いてみると、スタンガンのようです。バチバチという音が聞こえます。
スタンガン自体を肉眼で見るのも初めてですし、作動しているところなどなおさらです。「このスタンガンはちゃんと使えるよ」というアピールなのでしょう。
もし独りで歩いていたら、実演販売中のスタンガンをくらう可能性があったかもしれません。
拳銃やライフルも買える
取り扱っている店舗はそれほど多くはないですが、黒光りする物体を置いている場所もあります。そうです、拳銃やライフルです。
フィリピンで友人が拳銃による被害を受けてしまいましたが、取り扱っているところは見たことがありませんでした。人生で初めて、拳銃が売っている状況を見たのです。値札はなくじっと見たわけではありませんが、おそらく金さえ払えば購入できたでしょう。身分証明書が必要かどうかすらわかりませんが。
警官は至る所にいる
こんな物騒なものが普通に売っているこのブラックマーケットでは、警官が至る所を巡回しています。この巡回は一定の効果があるのでしょう。もし何も効果がなければ、スタンガンや拳銃は簡単に盗まれ、無法地帯となってしまうでしょうから。
しかし、もし自分が被害に遭ってしまった場合に助けてくれるのかはわかりません。あまり疑いたくはありませんが、販売者とグルで強盗を働かれたらどうしようもありません。
Jさんが「絶対に俺から離れないように」と言っていたのは、このためだったのかもしれません。
もし拳銃などを買っていたら?
4時間ほどこのブラックマーケットに滞在し、軽食も食べましたが何も買いませんでした。単純に欲しいものがなかったのです。
バスに乗り、プエルト・イグアスに戻ります。パラグアイでは出国検査もなくあっさり通過できましたが、ブラジルの出国検査では荷物を調べられました。もしここに拳銃などが入っていたらどうなったでしょうか?没収されるのでしょうか?テロリストの疑いをかけられて拘束されるのでしょうか?それとも何も問題なく通過できるのでしょうか?
どんな対応になるのか知りたいですが、試してみる気にはなれません。余計な火種は作らないのが最上です。
まとめ
パラグアイのブラックマーケットでは、通常入手できないものも入手できる可能性があります。「ここで手に入らないものはない」という触れ込みは、どうやら真実のようでした。しかし国境検問所でどうなるのかまったく予想ができませんので、購入はすべて自己責任でお願いします。まあこの3国の検問所はクリアできても、日本の検問所はクリアできないと思いますが…。
一歩入ると危険なエリアであることがビンビンに感じられます。決して独りでは訪れないでください。実演販売のスタンガンを食らえば、その瞬間に終わりでしょうから…。
安全をしっかり確保して、パラグアイのブラックマーケットをお楽しみください。
それではまた!
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