チュニジア(Tunisia)

日本人でも入国不可!?チュニジアの入国審査で少しの間止められた話

いつもならすんなり通過できるのに、なぜチュニジアでは止められたんだ!?

海外に行くと、なぜか緊張してしまう入国審査。みなさんは入国審査時に緊張しませんか?特に何か悪さをしたわけでもないのに、言いようのない不安が襲ってくる場所。

ここだけはたくさんの国の入国審査を経験してかなり旅慣れた今でも、緊張せずに通過することができません。

今回はそんな入国審査についての投稿です。

入国審査はなんのために行われているのか?

海外に行ったことがない方のためにまとめると、目的は大きく分けて2つあります。

  • テロリストや危険物の持ち込みを防止するため
  • 不法就労を防止するため

入国を許可する側の国が不利益を被らないために行っています。

テロリストかどうかをどうやって判断しているのかはわかりませんが、危険物の持ち込みは荷物検査や検疫で行っています。

おそらく入国審査の窓口では、不法就労を防止する意味合いで行っている意味合いが強いと思われます。

入国審査で質問される可能性のある事柄

管理人がされたことのある質問を記載していきます。

  • 入国の目的は?
  • 滞在日数は?
  • 滞在するホテルの名前と住所は?
  • 友人の名前とその住所は?
  • 出国する航空券は持っているか?
  • 職業は?
  • 所持金はいくら持っているか?
  • 到着ロビー到達前の税関(検疫所・荷物検査場含む)での質問

おおむねこんなところでしょうか?管理人の感覚だと、1~2週間の滞在日数で入国する日本人の場合はすんなり通過できると思います。

日本のパスポートはやはりまだ国際的にも信用度が高く、多くの外国人が日本人は未だに豊かであると考えているようです。日本人が不法就労に来る可能性はほぼないと考えているのでしょう。入国の目的は「travel」、滞在日数を「〇〇 days」で答えれば問題ないでしょう。

ちなみに管理人が体験した入国審査で一番簡単だったのは、マルタへの乗り継ぎでギリシャに入国するときでした。審査官は黙ってパスポートを見て、数十秒後に何も言わずパスポートを渡されました。一言も会話することなく通過できたのは初めてだったので驚きました。

滞在するホテルの名前と住所は?

管理人は結構この質問をされます。というのも、一国に滞在する期間が長いからです。

一応入国目的は「travel」と答えているのですが、3か月もその国にいるような人間は不審に思われるのでしょう。

管理人はホテルには滞在しないので、Airbnbで予約した宿の住所を見せます。もしくはお世話になる友人宅の住所を見せます。

友人の名前とその住所は?

友人を訪ねに行く場合には必ずこの質問をされます。当然です、滞在場所がその友人宅になるのですから。

その住所がでたらめである場合、不法滞在をされる恐れもあるからです。なので、あらかじめ紙に友人の名前と連絡先と住所を書いておいてそれを見せます。実際にその友人の所在を照会しているのかはわかりませんが、それらの情報を提示した後にさらなる追及をされたことはありません。

出国する航空券は持っているか?

オーバーステイや不法滞在を防止するため、ときどき質問されます。

なので念のため、すぐに提示できるようeチケットの航空券画面を準備して臨んでいます。大体の場合はこれを見せればそれ以上追及されません。その国にずっと滞在するわけではないということが証明されたからです。

だから数か国を周遊する今回のような旅のときには、次の国を訪れる前に必ずその国を脱出する航空券を購入するようにしています。くだらない疑いをかけられないようにするためです。

職業は?

短い日数で観光旅行する場合には、「company employee」と答えておけば問題ありません。

ここで問われている職業は、パスポートを発行した国での職業、つまり日本国内での職業です。

学生ならば「student」でOKです。ですが学生の場合、もしかしたら日本の学生証の提示を求められるかもしれませんので、一応所持しておいた方がいいかもしれません。

この質問で「無職」と答えると問題が発生します。

所持金はいくら持っているか?

カナダに入国する際に質問されました。

これは今その場で所持している現金の額ではなく、貯金をいくら持っているかという意味です。仮に貯金全額を全額その場で所持していると、無申告で持ち込める金額をオーバーする可能性があるので別の問題が発生します。

この場合の正解は、預金通帳の預金残高の画面を提示することです。オンラインバンキングが使えるならその画面をスクリーンショット。通常の紙通帳しか持っていないならば、その預金残高のページをコピーまたはスクリーンショットしておきます。日本円の金額なので、その国の通貨に換算するといくらなのか聞かれます。なので、あらかじめその国の通貨換算額を概算で結構ですので計算しておきましょう。

あまりにも預金額が少ないと不法滞在や不法就労するつもりだろうと疑われますので、日本よりも物価の高い国に長期滞在する場合には充分な預金額を用意しておきましょう。

到着ロビー到達前の税関(検疫所・荷物検査場含む)での質問

まれにですが、入国審査の窓口はすんなり通過したにもかかわらず、最後の税関(検疫所・荷物検査場含む)で質問されることがあります。管理人は2回質問されました。

1回目:韓国から荷物無しで帰国したとき

周りの人たちすべてが荷物をX線検査に通している横をスーッと通過しようとしたときの話です。係員に呼び止められました。

「あれ、荷物はないのですか?」

「ええ、無いですけど」

「海外にご家族や友人がいたのですか?」

「いや、いないですけど」

「いつも海外に手ぶらで行くのですか?」

「今回が初めてですけど」

「それはすごいですね、一応ボディチェックだけさせてください」

ボディチェックを終えた後、無事に到着ロビーに出ることができました。

このときは特殊な事情があったのでこういう状況になったのですが…。このときの詳細を知りたい方は以下の電子書籍をお読みください。

「頭きた。海外行ってやる!無一文で」

2回目:コロンビアから帰国したとき

検疫所で申告書を提出したときに係員から話しかけられました。

「どちらからお帰りですか?」

「コロンビアです」

「ああ、アフリカでしたっけ?」

「南米です」

「ああそうでしたか。スーツケース開けてもらえます?」

スーツケースを開けて中を調べられました。問題はなく通過できました。おそらくコロンビアという日本人にはなじみの薄い国から帰国したので、管理人が麻薬の運び屋ではないかと疑われたのかもしれません。

ということで、入国審査窓口を無事通過した後にもなにかしらの事情で質問されることはあります。

こういうことがあるかもしれないと知っておくだけでも、心に余裕ができると思います。

チュニジア入国の際に止められた話

上記のように入国審査のいろいろな面を経験してきた管理人ですので、今回のチュニジア入国も何事もなくスムーズに入国できると信じていました。多少の緊張感はありましたが、ついに自分の番になりました。

「滞在する場所は?」

Airbnbで予約した宿の住所を見せました。ですが、その住所には番地の記載がありません。それが正式な住所なのか、宿のホストがあえて記載しなかったのかはわかりません。係員は難色を示しました。しかし管理人にはそれ以上提示しようがありません。

疑いのまなざしで見ている係員が次の質問をしてきます。

「仕事は?」

上記で述べた通り「company employee」と答えれば問題はなかったのかもしれませんが、すでにマルタで3か月過ごしてきた後のチュニジア入国です。さすがに会社員では無理があるでしょう。ですが滞在場所について疑われて少々動揺しています。

頭がよく回らずこう答えます。

「jobless(無職)」

何を間違ったか「無職」と答えてしまったのです。なぜなら「作家」としても「シンガーソングライタ」ーとしても、身分を証明するものを何も持っていなかったからです。

この答えがよくなかったようで、窓口の係員は別の係員を呼び、その場で待機するように管理人に命じました。

しばらくして別の係員が来て、同じ質問をされます。住所を何度も聞かれましたが先ほどと同じ情報のみの提示。まだ腑に落ちないように見えます。

『「無職」と答えたのがまずかったのか?ならばダメもとで答えを変えてみるか?』

そう思い、職業は「book writer」と答えました。証拠を見せろと言われたら証明できるものがありませんが、「無職」のままでは通過できそうにありません。

「何の本を書いてるんだ?」

「トラベルガイドです」

一応今現在もこの旅で起こったことを現在進行形で書いていますので、大きなくくりで言えばウソではありません。旅行に関することも書いていますから。

この答えでなんとか通過できました。職業「book writer」で事なきを得たようです。そ

の後の税関や荷物検査場では何も言われずにすんなり通過できました。今度から自分の本(下記の写真の本)を1冊持ち歩いた方がいいのかもしれないと思いました。身分証明書として。

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まとめ

数日の海外旅行であれば何事もなく通過できる入国審査も、管理人のように長期滞在するつもりだと多少の困難もつきまとってきます。自分の身分を証明できるようなものを、パスポート以外に持ち合わせておくことが必要なのかもしれません。

この投稿があなたの海外旅行時の心の余裕につながることを願っています。

 

それではまた!

 

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