※この記事は2016年7月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
長年愛用してきたものを処分するときは辛いですよね？
「できれば捨てるよりも、他の誰かに利用してもらいたい」
そう思うのは自然な感情でしょう。
今回は不用品の処分に関する投稿です。
いつものように服を捨てて荷造り
このブログを読んでくださっている方なら、なんとなく管理人の滞在スタイルはわかっているかもしれません。そうです、帰国時の荷造り時にはいらなくなった服を処分していくのです。というかもともと捨てるつもりの服で荷造りしてきているため、ここで捨てていくのは自宅の断捨離にもつながっているのです。
そういうわけで、コロンビア出国時でもいらないものを捨てていくつもりでした。
恵まれない人たちへ服の寄付
いらなくなった服をより分け、Aさんに捨てていっていいか尋ねました。すると予想外の答えが返ってきました。
「ほつれたり破れたりしていないなら、下着だけ除いて袋に入れて。下着以外のものは恵まれない人たちに渡すから」
管理人が捨てようとしていたのは、上着にTシャツ、ジーンズにスニーカーです。1人分のトータルコーディネートができます。機能に問題はなく、多少汚れたりそもそも好みではなかったりするくらいのものでした。
ただゴミにするよりは、誰かの役に立つ方がいいに決まっています。こんな形でも社会貢献になるのであれば、使用済みの服を押し付けてしまったAさんへの罪悪感も減ります。
Aさんにお願いし、管理人の服は誰かにあげることになりました。
残飯も寄付する
以前最悪の体調時に、レストランでの食事をほとんど摂れなかったことを書きました。
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実はこの時、残してしまった食事を寄付していたのです。管理人が残してしまったのはアヒアコ（コロンビアの伝統料理であるスープ）、ライスにアボカド、それにジュースです。
テイクアウト用の容器に入れてもらい、ライスとアボカドとジュースはAさんがレストラン近くにいた男に渡しました。その後も周りを見回していたAさんが別の男を見つけると、アヒアコの容器ごと渡しました。食べ残しであることははっきりしていますが、2人とも喜んで受け取ってくれました。
ここは首都ボゴタですが、こういった人たちが当たり前のように存在しているのです。残してしまった食事を誰かの役に立たせられたのはよかったですが、これがごく当たり前の日常ということにも驚きました。食べ物を無駄にしない心意気は誰もが見習うべきです。
まとめ
使用済みの服、さらには残飯の寄付など、日本人にとっては嫌悪感満載の行動かもしれません。しかしそれで救われている人々がいるのもまた事実です。管理人が捨てた服でトータルコーディネートをした人も、どこかにいたのかもしれません。
ちなみにマルタやポーランドなどでも、使用済みの服を寄付する箱（おそらく洗濯後に投入する）は街中に結構な数設置してあります。資源を大切にする文化は世界の多くの国に根付いているのです。
対して日本では衛生上の観点から残飯を寄付する文化はありませんし、コロナ禍を経た今では使用済みの服の寄付も抵抗感のある文化になっています。寄付ができないならばせめて、「残さず食べる」「不要な服はそもそも買わない」などしてゴミを出さないようにしましょう。これだけでも立派な社会貢献です。
特に現在では、食料品は値上げの一過をたどっています。自分で買った食べ物だけでもちゃんと食べきるようにしましょう。近い将来、日本でも残飯を求めることにならないとは限りませんので…。
それではまた！
ブログには書けない裏話も満載！当時の感情のまま書き綴ったコロンビア滞在記の英語版はこちらからどうぞ
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