コロンビア(Colombia)

地球の核からの恵みを塗りたくろう!トトゥモ火山泥パックバスツアー

※この記事は2016年7月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。

 

以前の投稿でコロンビアのビーチリゾートであるカルタヘナを紹介しました。

カリブ海のビーチリゾートを楽しもう!常夏のまばゆいのカルタヘナ

日本とは常識の違うビーチリゾート!美しくて神秘的なバル(太陽編)

日本とは常識の違うビーチリゾート!美しくて神秘的なバル(月夜編)

おじさん!お金払う前に食べちゃダメ!?でもそのおじさんはすごい人

運転手もガイドも参加客も自由!カルタヘナ市内観光バスツアー!

カルタヘナから少し離れた場所に全身泥パックができる不思議な火山があると聞き、観光バスツアーに参加することにしました。

今回はトトゥモ火山泥パックバスツアーに関する投稿です。

ボルカン・デル・トトゥモ(Volcán del Totumo)

カルタヘナの北東部にある火山です。

ここでは火山灰から発生した泥のプールに入ることができます。この泥には地球の恵み(ミネラル)が存分に含まれており、プールに入るだけで全身が泥パックできるという興味深い場所です。

カルタヘナからは車で1時間ほどの場所にあるため、レンタカーやバスツアーを利用する必要があります。

トトゥモ火山泥パックバスツアー

カルタヘナ滞在最終日のこの日は、夜にバランキージャに到着すればいいだけの予定でした。夕方までは時間があるということで、日帰りの火山泥パックバスツアーに参加することにしました。

バスが宿に到着したので乗り込むと、市内観光バスツアーと同様に、参加者を各自が宿泊する宿へ集めに回ります。次々と参加者が乗り込んできて、我々の前の座席に若い女性が座りました。両親と共に参加しているコロンビア人家族のようで、気さくに話しかけてくれます。彼女は英語がペラペラなので、Aさんの通訳なしで会話できるのはありがたいです。30分ほどしてバスはほぼ満席になり、トトゥモ火山へと出発します。

まずは参加者の自己紹介

ガイドが挨拶しますが、当然のようにスペイン語です。英語のガイドはありません。まず参加者全員が各自自己紹介をすることになりました。こんなフレンドリーなバスツアーは日本にあるわけがありません。初対面でも仲良くなれる機会をたっぷりくれるこの文化は、大変ありがたいです。

前の席から順に自己紹介していきますが、全員スペイン語でしています。名前と出身地くらいしか言っていないので、これくらいなら管理人にもできそうです。参加者の年齢層は、子供連れのファミリーからおじいちゃんおばあちゃんまで非常に幅広いです。大体の参加者がコロンビアや南米諸国からの旅行者で、たまにニュージーランドなど他地域の人がいるくらいです。東洋人はひとりもいません。隣の席のAさんが自己紹介を終え、いよいよ管理人の番です。名前を名乗り、出身地を言います。

「Soy de Japon」

ひときわ大きな歓声が上がります。日本人は珍しいに決まっています。

全員の自己紹介が終わり、ガイドがトトゥモ火山の説明に入ります。スペイン語のリスニングトレーニングと思い、必死に聞きます。いくつかの単語はわかり、推測でだいたいの文章の意味もわかります。やっとスペイン語が理解でき始めて来たのでしょうか。4年前のアルゼンチン滞在時には味わえなかった感覚なので、多少なりとも言葉が理解できるのは快感です。

トトゥモ火山の泥プール

目的地へ着きました。泥プールに入るには、水着に着替える必要があります。管理人は宿から直接水着で来ました(笑)。荷物はバスの中に置いておくので、貴重品はそもそも持ってこないようにしておきましょう。

小高い山に階段が設置してあり、頂上に火山灰でできた泥のプールがあります。プールはそれほど大きくはなく、一度に入れる定員の制限もあるため順番を待たなければなりません。30分ほど待って、ようやく管理人たちの順番がやってきました。

プールは思ったより小さく、移動が大変

プールの広さは8畳くらいで、思っていたよりも小さいです。定員は20人くらいなので、前客と入れ替わるように入ります。梯子が備え付けてあるので、それでプールに降ります。梯子は泥まみれなので、大変滑りやすいです。

プールに入ると浮力がすごいです。勝手に体が浮いてしまい、思うように動けません。壁に捕まっていないと勝手に動いてしまいます。

この泥は肌や髪にいいらしいので、頭から泥をかけられて全身灰色になります。もう誰が誰だかわかりません(笑)。

勝手にマッサージ(有料)

この泥プールの中には地元民が常駐しており、いろいろなサービスを施してくれます(もちろん後でチップは要求されます)。管理人は仰向けのまま引っ張られて、マッサージを施されました。マッサージは1回4,000COPです。頼んでもいないのに勝手に始められました。バルでの苦い思い出が蘇りますが、これだけ大勢の客がいるのでぼったくられることはないでしょう。2~3分くらいで解放されました。

終わった時、手首に何かを巻きつけられました。なるほど、マッサージを施したという証なのでしょう。プール内でほどいてしまうことにしました。それほど気持ちよくはなかったので。

写真撮影サービス(有料)

スマホやカメラはプール上にいる地元民にあらかじめ渡してあります。写真を撮るのももちろん4,000COPです。みんなのカメラで順々に写真を撮っていきます。どれが自分のカメラなのかわからないので、カメラを向けられた時はとりあえず笑っておきました。

ボルカン・デル・トトゥモ (2)

出る際も慎重に

泥プールに入っているだけでもかなり疲れます。15分くらい経った時、外に出るよう促されます。管理人はできるだけミネラルを摂取したかったため、梯子の順番を他の参加者に先に譲り、なるべく長く入っていられるように努めて外に出ました。

ここからまた階段を降りなければなりません。上りと下りの階段は別なので、下り用の階段は泥だらけです。非常に滑りやすいので、みんな慎重に下りています。下りるだけでも時間がかかります。

泥の洗い流しサービス(有料)

階段を苦労して下りたら、泥の洗い流し作業です。少し歩いた場所で、地元民が参加者を水で洗い流していきます。シャワーなどなく、地元民が手作業でバケツに汲んだ水を何回もかけていきます。しかもその水は、近くの汚い川から汲んできたものをそのまま使っています。泥水で泥を洗い流している感覚です。これならばいっそ、ミネラルたっぷりの泥パックのままの方がいいように思いますが…。この洗い流しサービスも4,000COPです。地元民はこれで生計を立てているようで、小さい子供も積極的に参加しています。

管理人が洗い場に行くと、小さい子供が履いていたクロックスを指さしています。なので脱ぐと、その子供がクロックスを持って行ってしまいました。洗ってくれるのでしょうか?盗られたら困りますが…。

管理人を洗い流す順番は相当後になりそうです。洗い場のタンクは3つありますが、たらい回しにされて順番が回ってきません。だいぶ待ってようやく管理人の順番です。

泥水を頭から何回もかけられます。いくらやってもきれいになる気がまったくしません。何回かかけられると「はい、終わり」みたいなことを言われましたが、まだ体に泥はついています。気持ち悪いので自らバケツで水をかけると、地元民の婆さんが強い口調で「No, no」と言います。「勝手に水を使うな」という感じでしょうか?そこの川から汲んだ泥水なのに、大変ケチ臭いです。金をとってるくせに。

チップの集金作業

まだ汚れていますが、バスの方に戻ります。先に洗い流した人たちはココナツジュース(実から直接)を飲んでいます。このココナツジュースも4,000COPです。

着替えが終わると地元民が集金に回ってきます。さっき管理人のクロックスを洗った子供もまとわりついてきます。「これも払わなきゃいけないの?」とAさんに訊くと、「払わなくていい」と言うのでAさんに任せました。子供には少しかわいそうですが、甘やかしてはいけません。Aさんが2人分まとめて支払います。

管理人はマッサージをされた証を外したのに、しっかり請求されました。やはりそううまくはいきませんでした。写真×1、マッサージ×1、洗い作業×2、ココナツ×1で合計20,000COPです。地元民に仕事を回すツアーなのでしょう。よくできています。

子供は家族の通訳係

ほとんどの人は簡易更衣室で水着から着替えていましたが、管理人は濡れた水着のままバスに乗り込みました。いちいちツアー会社も気にしないでしょう。これ以上のチップの請求を回避するため、一刻も早く地元民の前から姿を消す必要があります。

バスに乗り込むと、前の方の座席にいた子供たちが管理人に英語で話しかけてきました。

「英語話せる?耳の後ろに泥ついてるよ」

子供にお礼を言い、管理人も自席に座りました。

自己紹介の時を思い返すと、その子供たちはスペイン語圏の国から来たファミリーでした。近くにいた親は英語が話せなかったのに、その子供はペラペラです。学校教育で話せる英語をみっちり勉強しているのだろうと推測できます。つまり、子供は単に連れてこられるだけの存在ではなく、家族の通訳係という大事な役割を担っているのです。

日本人にとっての家族旅行では、親がすべての行程を完璧にこなさなければならないという役割があります。ですが海外では子供にも、頼れるところは頼っているのです。子供に大事な役割を与えることで、「君も大事な家族の一員なんだよ」と伝えていることがわかりました。

たった一言の会話から、またひとつおもしろい文化を学ぶことができました。

ビーチでの昼食

座席も湿ってきた頃、バスは出発しました。これからビーチサイドのレストランで昼食のようで、30分ほどして到着しました。テーブルと椅子が並べられ、好きな場所に座るよう促されます。メインは肉料理と魚料理から選べるので、魚を頼みました。

ジュースにスープ、ライス・サラダ・魚の素揚げがメインプレートに載せられて運ばれてきました。魚の素揚げは食べづらく、可食部がほとんどないです。足元を猫がうろうろしていたので、骨や食べきれなかった部分を与えます。他の参加者も同じように猫に与えていたので、この猫は食事に困ることはないでしょう。

灰色のビーチで遊ぶ

海はバルのようにきれいではなく、日本の太平洋的な汚さです。エメラルドグリーンやコバルトブルーなどは微塵も見えず、灰色です。曇っていたせいもあるかもしれませんが、同じカリブ海なのにちょっと位置が違うだけでここまで違うものなのでしょうか。

バスツアー開始時に前の席に座ったコロンビア女性も含めて楽しく過ごし、ビーチでの時間は終わりました。レストラン内にシャワーはありますがドアはついておらず、水着を脱いで浴びるわけにはいきませんでした。砂をさっと落とす程度で済ませるしかありませんが、とりあえず残っていた泥パックは洗い流せたのでよかったです。もうコロンビア滞在中に水浴びをすることはないので、トイレで水着を脱いで捨てました。泥と砂だらけのこの水着を持ち帰る気にはなれなかったので。

帰りのバスでは流しの若者と乗客全員で盛り上がる

ビーチを後にし、バスに乗り込み帰路へとつきます。見ると1人、知らない若者が乗っています。さっきまでは確実にいませんでした。ガイドの説明によると、彼は流しの若者とのことです。バスが走り始めると、持っているギターで弾き語りを行います。彼が何曲か歌った後、参加者からのリクエストを募りました。

すると当該の女性の父親がある曲をリクエストし、流しの若者が弾き始めます。女性の父親も大声で一緒に歌い始め、つられて乗客みんなで大合唱します。スペイン語の歌なので管理人にはわかりませんが、「空耳アワー」のように聞こえる箇所があるのです。

コロンビアの観光バスの中で ~In the bus in Colombia~ どうしても欲求不満にしか聞こえない

おわかりになりましたでしょうか?動画の最後の部分です。

「おっぱいもんで」

と聞こえませんでしたか?管理人にはそうとしか聞こえなかったのですが、みなさんはどうでしたか?

とにもかくにも大盛り上がりの大合唱は終了し、流しの若者はおひねりを回収しました。そして最初の参加者を回収した宿に着くと、彼らと共に降りていきました。

歌詞の意味は理解できませんでしたが、楽しい時間でした。

最後は「チャオ(Chao)」でお別れ

参加者は乗り込んできた宿に到着すると、1人また1人と降りていきます。誰もが降りていく時には「チャオ」とあいさつをしていきます。無言で降りていく日本のツアーとは、何もかもが違います。そしてかなり親しくなった者同士のお別れ時には、「チークキス(ほっぺをくっつけてチュッと言う)」をして別れます。仲良くしてくれてありがとう。

管理人たちは最後の乗客でした。バスを降りて宿に戻ります。宿でもう一度シャワーを浴びて、入念に砂を落としました。

まとめ

地球の核の恵みを存分に受け取れる、トトゥモ火山泥パックツアー。地元民のぞんざいなサービスにいちいちチップを支払わなければなりませんが(現在では1回あたり5,000COPに値上がりしたとか)、その出費を鑑みても体験する価値はあります。

流しの若者が奏でた「空耳アワー」満載の大合唱は、今思い出しても楽しくなります。参加者同士が仲良くなれる機会も多いコロンビアのバスツアーには、ぜひとも参加することをおすすめします。ただし貴重品の扱いにはくれぐれも気を付けてください。

 

それではまた!

 

続きはこちらから

 

前記事はこちらから

 

 

コロンビアについてより詳しく記した滞在記はこちらからどうぞ

99%は一生行くことのない国!?「あ、いつもコーヒーでお世話になっております。ささやかなお礼としてドラゴンボール放送しますね。経済協力だけが外交じゃない。アニメ放送だって立派な外交だ!コロンビア!」

 

【PR】「稼ぐ」のに特化したWordpressテーマ(このブログは「AFFINGER」を使用していいます)

AFFINGER6(WordPressテーマ)

 

【PR】あなたも自身でブログ開設(管理人もこの快適なレンタルサーバーを利用しています)

 

【PR】海外旅行にはまずこの1枚!入会費・年会費一切不要のお得なエポスカード!
(管理人もエポスカードには大変お世話になっています。)

一括返済が可能!利用付帯旅行保険も充実!海外行くならエポスカード

-コロンビア(Colombia)
-, , ,