「日本人いない」国際大会の中・長距離種目に日本人を送り込むための応援記事

日本の主要な駅伝大会には「外国人ランナー選抜チーム」を作るべき!

管理人は駅伝競技が大好きでよく見るのですが、いつも疑問に思うことがあります。

「なんで外国人ランナーだけの選抜チームがないの?」

大学生の駅伝であれば、必ずと言っていいほどどの大会にも「選抜チーム」というものが設定されています。

今回は「外国人ランナー選抜チームを絶対に作るべき理由」を投稿します。

駅伝大会における「選抜チーム」とは何か?

大学生の主要駅伝大会である「出雲駅伝」「全日本大学駅伝(男女ともに)」「箱根駅伝」「富士山女子駅伝」では、本選に出場するために予選会を突破する必要があります(シード校を除く)。

残念ながらその予選会を突破できず、本選に出場できないチームはそれこそ数多くあります。その予選会に落ちてしまった選手の中から数人に、本選で出走する権利が与えられます。これが「選抜チーム」のメンバー候補となります。基本的には予選会で落ちてしまった選手の中から、最も速い記録を出した者から順に選ばれるという流れです。

「選抜チーム」には各学校から1人ずつ選出されます。各学校のナンバーワン走者が集まる、いわばエリートチームなのです!

各大会における「選抜チーム」の位置づけ

上記の駅伝大会では単独もしくは複数の「選抜チーム」が出走します。この「選抜チーム」における本選のルールは以下の通りです。

  • 「選抜チーム」はオープン参加扱いとなり、総合順位はつかない
  • 「選抜チーム」選手個人の記録は認められるが、区間順位はつかない

つまり、「選抜チーム」が最初にフィニッシュしても優勝にはなりませんし、「選抜チーム」の選手がその区間で最速タイムを叩き出しても区間賞にはなりません。

「選抜チーム」として出場した記録はすべて「参考記録」扱いとなります。過去には「選抜チーム」の選手の区間タイムが最も速いこともありましたが、「幻の区間賞」となりました。

あくまで、「予選会に落ちてしまった選手たちに少しでも出走機会を与える」という名目で結成されているのが「選抜チーム」です。

外国人ランナーだけで「選抜チーム」を作ったらおもしろいんじゃないか?

各大学もしくは実業団チームにも、外国人ランナーがいるという状況は珍しくなくなってきました。つまり、本選に出場できなかったチームから出場者を募っても、「外国人ランナー選抜チーム」を結成できるだけの選手数は存在しているのです。

外国人選手の走力は圧倒的です。それこそ「幻の総合優勝」なんて事態も充分に起こり得ます。「世界との実力差を体感」する意味でも、「外国人ランナー選抜チーム」を作ってほしいと思っています。

外国人ランナーに少しでも走る機会を与えてほしい

以前、外国人ランナーはそのうち日本から姿を消すという投稿をしました。

そう遠くない未来に訪れる、「外国人ランナー」が日本から消える日

これはせっかく日本に来たにもかかわらず、「外国人ランナーの圧倒的な実力のせいで、走れる距離がどんどん短縮されている」といった事態を危惧したものです。

大学生や実業団の駅伝でもし本選に出場できなければ、その外国人ランナーは日本で駅伝を走ることなく日本での生活を終えることになるかもしれません。「駅伝でチームに貢献してくれ」という名目で日本に来たのに、外国人ランナーが日本の駅伝大会で走れる機会はほとんどないのです。これではあんまりです。

所属チームでの出場が叶わなかったにせよ、「選抜チーム」でも出場できれば、その経験を糧にして所属チームにも貢献できるはずです。

「外国人ランナー選抜チーム」の結成は、多くのチームにも大きな見返りが期待できます。

どの区間でも「世界と戦う経験」をさせてほしい

外国人ランナーの出場にはどの駅伝大会でも、「出走できるのはこの区間のみ」とか、「チーム内で出場できる外国人ランナーは1人だけ」といった制限があります。

つまり逆に言えば、駅伝で「世界と戦う経験」ができるのは一部の日本人選手だけなのです。「自分が出走する区間に外国人ランナーがいればラッキー」、もしくは「外国人ランナーが出走できる区間にあえて出走する」くらいしかできないのです。

大学や実業団で陸上競技を続けている日本人選手であれば、誰もが一度は「世界と戦う」ことを夢見ているはずです。そんな選手たちの願いを叶えるためにも、「外国人ランナー選抜チーム」は必要なのです。こうすればどの区間でも、日本人選手は「世界と戦う経験」ができます。

そもそもの駅伝開催目的は「世界に通用するランナーを育成したい」

現存の日本の駅伝大会の中で、最も長い歴史をもつのは「箱根駅伝」です。「箱根駅伝」が初めて開催されたのは今から100年以上も前です(1920年)。マラソンの父と言われる金栗四三氏らが、「世界に通用するランナーを育成したい」との思いから開催を宣言しました。

まさか100年後に、こんなにも外国人ランナーが走っていることを金栗氏は予想していたでしょうか?「箱根駅伝」は単なる地方大会から、こんなにもグローバルな駅伝大会になったのです。

「世界に通用するランナーを育成したい」のならば、外国人ランナーと戦える機会を増やすのが当然でしょう。

全区間を外国人ランナーに走らせる「外国人ランナー選抜チーム」を結成すれば、金栗氏の願いも簡単に果たせるのです!

実業団の駅伝大会でも同様にすればいい

日本の実業団に所属する外国人ランナーの中には、世界陸上のメダリストも存在します。それほどの外国人ランナーを、インターナショナル区間だけ出走させるのはなんともったいないことではないでしょうか?

男子の「ニューイヤー駅伝」、女子の「クイーンズ駅伝」でも「外国人ランナー選抜チーム」を結成して出走させてください。必ずや、「世界と戦う」日本人選手たちにとっていい刺激となるでしょう。

まとめ

諸々の大人の事情により、「外国人ランナー選抜チーム」の結成は今のところ実現できていません(出雲駅伝の「アイビーリーグ選抜」を除く)。しかしこんなことは運営側が提案し、参加チームが了承すればすぐにでも実現できることなのです。

各駅伝運営組織・各チーム監督の方々、若者に世界と戦わせたいなら「外国人ランナー選抜チーム」を結成して出場させてください。総合順位がつかなければ問題ないでしょう?いつまで保守的な考えのままなのですか?このままでは世界との差は広がるばかりですよ!こんな極東の国に、世界トップレベルの外国人ランナーたちがこれほどたくさんいるのです。この状況を利用しない手はないでしょう。

まあそれでも90%以上は、「外国人ランナー選抜チームが出場したら、一体どれほどの差がつくのだろう」という結果を見たい好奇心からこの思いが出たのですが。

日本人選手にとってもいい刺激となることを願って、この投稿とします。

 

それではまた!

 

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