マルタ(Malta)

本を借りに行ったらまさかの譲渡!?マルタ公立図書館で本がもらえる

みなさんは海外で図書館に行くことはありますか?管理人は結構行きます。滞在期間が長く、通常の観光スポットを巡るだけでは暇が潰せないからです(笑)。

今回はマルタで体験したちょっと変わったお話です。

マルタには公立図書館の分館がたくさんある

大規模な図書館は大都市にしかないものの、分館と呼ばれる小規模な図書館は地方にもそこそこあります。開館日や開館時間がとても限られていることが多いですが、本に触れる機会は提供してくれているようです。

スリーマ分館

管理人が滞在していた宿で行きやすいと思った図書館はスリーマ分館です。

開館日は週3日、開館時間も3時間くらいしかありません。やる気があるのかないのかよくわからない開館状況です。

分館だからなのかとても狭く、勝手に入っていいのか不安になるくらいの感じでした。その閉塞感に引き返したくなりましたが、意を決して中に入ります。

スリーマ公立図書館

スタッフは高齢女性がひとりだけ

中に入ると高齢女性が話しかけてきました。スタッフはこの女性しかいないようです。それも当然といえます。分館だからなのか、本が所蔵してあるのはこの一部屋しかありません。おまけに、所蔵してある本もボロボロなものばかりです。

図書館利用カードを作れるのはマルタ在住者だけ

その高齢女性に聞いてみます。

「本を借りたいが、図書館カードは作れますか?」

「カードを作れるのはマルタ在住者だけ。在住者カードが必要」

まあ予想通りの結果です。たぶん図書館カードを作るのは無理だろうなと思って訪れたので驚きはしません。そのことを確かめたかっただけです(笑)。

本を読んで時間を潰せるスペースはない

先述の通り、たった一部屋しかない分館です。椅子もないため、長時間居座って時間を潰すのは不可能です。ここは本を借りに来るだけの分館のようです。

まさかの「好きな本をあげるよ」

所蔵している本はボロボロ、図書館カードは作れない、そして読むスペースもないことがわかったので帰ろうとしました。するとその女性がおもしろいことを言い出しました。

「残念ながら旅行者に本は貸せないけど、この机に置いてある本から1冊好きなのをあげるよ」

まさかの申し出です。本を借りに来て断られた図書館で、本がもらえるサービスに遭遇するとは!これは管理人も予想だにしていませんでした。

しかし管理人は英語の本などほとんど読みません。何が人気なのか、誰が有名な作家なのかすらわかりません。机の上には数十冊の本がありますが、どれを選べばいいのか見当もつきません。おすすめの本は何か尋ねてみました。

「ホラー小説がおすすめだよ」

と言って1冊の本を渡されました。しかしホラー小説など読んだこともないし、まったく好きなジャンルですらありません。ホラーを読んでも英語の勉強にはならないと思ったので、別のジャンルがいいと答えました。すると提案されたのがラブストーリーものです。

ラブストーリーならば、それほど難しい表現はないでしょう。それに愛しの相手ができたときに使える表現が学べるかもしれません。加えてラブストーリーならば当然濡れ場のシーンもあるでしょう。この無造作に置いてある本の中では一番いいジャンルかもしれません。

「じゃあラブストーリーものでお願いします」

すると1冊の本を渡されました。

「DIANA APPLEYARD」という作者の「Out of Love」という本です。海外の出版事情に疎い管理人は当然作者も作品名も知りません。しかしせっかくのご厚意です。この本をもらっていくことにします。

スリーマ公立図書館でもらった本

本をもらうとすぐに部屋から追い出されました。高齢女性の仕事は済んだようです。

おそらく処分対象の本だった

先ほどの机の上にあった数十冊の本は処分対象の本だったのでしょう。通常は図書館の本に付いているラベル等がなく、「ご自由にどうぞ感」が漂っていました。ただ捨てるならば誰かにあげた方がいいとの考えなのでしょう。その考えには強く賛同します。

しかし処分対象の本とはいえ、貸出対象の本よりもはるかにきれいでした。それほど汚れてもおらず、破れなどもありません。小説などは流行にも左右されるため、入れ替えのサイクルが早いのでしょうか?

それでもまさか本を借りに来て、本をもらうことができるとは思いもしませんでした。こちらが予想していた状況の斜め上を行く対応でした。

まとめ

マルタの公立図書館に限ったことではないかもしれませんが、図書館に行けば処分対象の本がもらえる可能性があることを経験することができました。捨てるくらいならば、誰かの役に立ってもらう方がいいとの思いがあるのでしょう。管理人も暇つぶしの道具が入手できて何よりでした。

もらった本の内容はというと…正直よくわかりませんでした。毎日続けて読んでいたわけではなく、数日間空いてしまったこともありました。続きを読むときには内容が頭から飛んでしまっていたのです。期待していた濡れ場のシーンは多少ありましたが、それほどおもしろい内容ではなかったと個人的には思います。

気になった方はぜひ探して読んでみてください。「DIANA APPLEYARD」という作者の「Out of Love」という本です。

スリーマ公立図書館でもらった本

それではまた!

 

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