マルタ(Malta)

ファストフードも伝統料理もお菓子も飲み物も!マルタのソウルフード

どの国にも国民の心に根付く飲食物はあります。それは小さな島国マルタだって同じです。

今回ご紹介するのは、マルタ国民がこよなく愛するソウルフード(飲み物含む)です。

マルタのソウルフード10選+おまけ

いつでもどこでも手に入るものから、飲食店に行かないと食べられないものまで、幅広いラインナップのマルタ・ソウルフードです。

1.キニー(Kinnie)

ビターオレンジとヨモギの抽出物から醸造された苦い炭酸飲料です。

Kinnie

マルタに滞在していると、トラックの広告などでこの「キニー」の写真をよく見かけます。スーパーで売られているのを見たことがある方もいるでしょう。オレンジのパッケージの飲料です。

「オレンジ系の味がするんでしょ?」と思って一口飲むと、オレンジ味を感じた後、苦味が残ります。「何だこれ!?」と思ったのが第一印象です。ビールのようにさわやかな苦味が喉元を過ぎていくのではありません。嫌な苦味がずっと喉に残っているのです。

原材料情報を見ると、オレンジフレーバーとアロマティックハーブと書いてあります。沖縄で名高い「ルートビア」という、これまたハーブをふんだんに使ったジュースがありますが、そのルートビアよりもはるかに強烈な味なのです。予想の斜め上を行く味とでもいいましょうか?

ですが人間の感覚というものは実に不思議です。こんな得体のしれない味の飲み物でも慣れてくるのですから。購入した1Lのペットボトルの分を毎日1杯ずつ飲んでいくにつれ、クセになってきました。その後飲んだ時は、最初に感じた嫌な感じはしませんでした。

もし今キニーを出されたら喜んで飲むであろう管理人がいます。マルタに来たらぜひ、キニーは飲んでください。「キニーを飲まずにマルタは出られない」と言われるほどの飲み物ですから…。

2.フティーラ(Ftira)

とても大きい、噛み応えのあるパンです。

Ftira

顔くらいあるんじゃないかと思うほどの大きさで、ドーナツのように真ん中に穴が空いているパンです。このフティーラを使ったサンドウィッチを売っている店もたくさんあります。

スーパーマーケットのベーカリーコーナーなどでは、このパン単品で売っています。かなり安価で、直径30cmくらいはあるんじゃなかろうかというフティーラが1€ほどで買えるところもあります。

外はカリカリ、中はモチモチの王道パンです。ですが手でちぎって食べるのも大変なほど硬いパンです。顎のトレーニングをしたいと思っている方には最適です。また、たくさん噛む必要がありますので満腹感も得られます。

管理人のようにいつも空腹状態で過ごしている者にとっては、非常にありがたいパンです。

3.パスティッツィ(Pastizzi)

マルタのどこでも買える、安価なパイです。

Pastizzi

プレーンのものから、豆入りやチーズ入り、チキン入りのものまであります。

前回の投稿でもご紹介しましたが、1個1€以下で買える、お財布にもとっても優しいマルタのソウルフードです。毎朝これが朝食でもいいのではないかと思えるくらいです。街の店やスーパーマーケットのベーカリーコーナーなどでも買えます。

マルタ滞在中は、「小腹が空いたらパスティッツィ」という感覚でいいと思います。

4.インカレット(Imqaret)

マルタ伝統菓子のデーツパイです。

中近東や北アフリカでたくさん生産されているドライフルーツ、デーツを練り込んだパイです。栄養価が非常に高く、甘味もあるためデザートにぴったりです。

先述のパスティッツィと同じ場所で売っていることも多いので、一緒に購入してみてはいかかでしょうか?価格もパスティッツィと同じく安価です。

5.ハニーリング(Honey ring)

酸味や辛味を感じるマルタの伝統菓子です。

Honey ring

世界中で人気のマルタ特産の蜂蜜や黒蜜を使用し、オレンジピールや香辛料と混ぜたフィリングを、セモリナ粉の生地に包んで焼いたお菓子です。ドーナツのような形状をしているものもあります。スーパーマーケットのベーカリーコーナーでも買えます。

お菓子だから甘いのかと思いきや、まったく甘味はありません。むしろ酸味や辛味を感じます。原材料を見ると「ミックススパイス」と記載されています。お菓子だと思って食べるととんでもないことになります。

管理人は6個入りを買ったのですが、初回は3個食べるのがやっとでした。まったく好みの味ではなかったからです。翌日残りを食べましたが、慣れが勝ったのか、先日ほどの拒否反応は起こらず完食できました。2回食べれば適応できる味ですが、もう一度食べたいとは思えない、マルタの伝統菓子です。

キニーと同じく不思議な味のものが受け入れられる国、それがマルタなのでしょうか?

6.ランプーキパイ(Lampuki pie)

シイラ(マルタではランプーキと呼ばれる)という魚を使って焼き上げたパイです。

Lampuki pie

このパイ、以前ご紹介したマルサシュロックの名物らしいのです。記載はしませんでしたが、実は管理人もマルサシュロック訪問時、レストランでこのランプーキパイがないか探し回っていたのです。レストラン従業員にも聞きましたが、ランプーキパイはどこにもありませんでした。

なぜかというと、このシイラという魚は9月が旬なのです。管理人がマルサシュロックを訪れた6月には、新鮮なシイラが存在しないのです。あるとしたらそれは去年の冷凍品です。6月末にはマルタを去る予定だった管理人は、このランプーキパイは食べられないだろうと半ば諦めていました。

ところがまったく期待していなかった場所でランプーキパイを発見したのです。たまたま滞在していた宿のすぐ近くにあるキオスクを覗いてみると、この夢にまで見たランプーキパイがショーケース内に陳列されていたのです!特に数量限定というわけでもなさそうでした。ちなみに、発見したキオスクはここです。

すぐに購入しました。保温されているショーケースから出してそのまま渡されるかと思っていましたが、ちゃんと店のオーブンでしっかり温め直してくれました。アツアツの状態で渡されましたので、近くの宿に戻ってすぐに食べました。

オリーブやグリーンピースなどと共に、ほぐされたシイラが具材として入っています。塩気が効いています。生臭さがダメで寿司が食べられない管理人でも、おいしく食べられます。たまにシイラの骨が口内に当たりますが、それもカルシウム補給とみなして食べます。それほど大きさではありませんでしたが、食べ進めていくと結構お腹に溜まってきます。結構な量の油も使われているため、空腹感も完全に消えました。

シイラの旬は9月のため、おそらくこのパイに使われているのは去年取れた冷凍品でしょう。ですがそんなこともまったく気にならず、とてもおいしかったです。価格は6€でした。腹持ちもとてもよく、非常に満足でした。

期待していなかったまさかのランプーキパイは、まさかのおいしさでした。機会があればまた食べたいです。

7.トゥイスティーズ(Twistees)

サクサクしたスナック菓子です。

Twistees

マルタで人気のスナック菓子です。オリジナルのチーズ味の他に、マルタ人の友人のお気に入りだというスモーキーバーベキュー味があります。

チーズ味の方は意外にあっさりしています。チーズというよりもミルクのような優しい味わいです。それもそのはずです。原材料を見ると、チーズよりも牛乳やホエイプロテインの分量の方が多いのです。ビールのつまみとしては少々物足りない味付けだと思います。

お次はスモーキーバーベキュー味です。こちらはガツンと来る強めの味付けになっています。バーベキュー味は想像通りの味です。これならビールにも合うでしょう。友人がこちらの味を強くおすすめするのもわかります。

8.ストゥファット・タル・フェネック(Stuffat tal-fenek)

マルタ伝統の、ウサギ肉の料理です。

Gululu Restaurant

以前の投稿でもご紹介したストゥファット・タル・フェネックです。おそらくこの料理はレストランに行かないと食べられないと思います。スーパーマーケットの精肉コーナーにもウサギ肉はないことから、家庭料理としては調理のハードルが高いように思えます。

食感は鶏肉とほぼ同じです。料理の説明をされずに食べ始めれば、ほとんどの人が鶏肉料理だと思い込むでしょう。獣の嫌な臭いはまったくありません。

ただし結構値は張ります。一人前30€程度は覚悟してください。管理人がこの料理を食べたのは1回だけでしたが、他のレストランでメニューを見たときにもだいたい同じくらいの価格設定でした。

日本人はほとんど食べることがないであろう、ウサギ料理です。せっかくなのでマルタに滞在したら食べておきましょう。とてもおいしいですよ。

9.ブラジオリ(Bragioli)

マルタ伝統の、ハンバーグの肉巻き赤ワイン煮込みです。

Bragioli

前回の投稿でもご紹介したブラジオリです。おそらくこの料理もレストランに行かないと食べられないと思います。家庭料理としては調理のハードルが高いように思えます。肉に肉を巻いて提供するという料理にとても興味があったので注文してみました。

提供されたものは普通のハンバーグに見えます。食べてみると確かにハンバーグの周りに薄い肉が巻かれています。赤ワインで煮込んだというソースもおいしいです。

ですが、量が少ないです。付け合わせのフライドポテトやサラダを食べても全然足りませんでした。大食漢の方には物足りなさを感じさせるメニューでした。コストパフォーマンスからすれば、もう少しボリュームが欲しいところです。どのレストランでも一人前20€前後で提供されているようです。

10.チスク(CISK)

マルタの地ビールです。

黄色い缶が特徴のマルタ地ビール、チスクです。フレーバーが加えられたものも売られています。

赤色の缶はベリーフレーバーで、ベリーの甘味がいい感じです。オリジナルのチスクの他にレモンフレーバーもあり、こちらは酸味が感じられます。個人的にはベリーフレーバーのチスクが一番好きです。

先ほど紹介したトゥイスティーズのスモーキーバーベキュー味をおつまみに、ぜひチスクで乾杯してください。

おまけ:食べてみたかったラハム・イフォルン(Laħam il’forn)

軽くローストした羊肉をオーブンでじっくり焼き上げたという、マルタ伝統料理です。

ヴァレッタ市内のレストランを探したのですが、管理人には見つけられませんでした。結構な数のレストラン従業員に聞いても、そんな料理は知らないと言うのです。

マルタ伝統料理でありながら、レストラン従業員すら知らないラハム・イフォルン。出会えたら幸運でしょう。

まとめ

ファストフードも伝統料理もお菓子も飲み物もある、マルタのソウルフード。あなたが食べてみたい、飲んでみたいものはありましたか?

管理人個人としては、もう一度パスティッツィ、ランプーキパイ、ストゥファット・タル・フェネックを味わいたいです。マルタを再訪することがあれば、この3品は必ず食べたいと思います。

また、ラハム・イフォルンは探し出してぜひ食べてみたいと思います。

マルタに滞在したならば、ぜひ日本では味わえない料理に舌鼓を打ってください。

 

これらのソウルフードをまとめたショート動画を作りましたので、ぜひご覧になってください。(大音量で歌が流れますので、気になる方は音量を小さくしてご視聴ください。)

Maltese local food(マルタローカルフード) #malta #travel #food - YouTube

 

それではまた!

 

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