チュニジア(Tunisia)

20代女性だって飲みたいよ!ムスリムの国チュニジア特産のお酒!

みなさん、お酒は好きですか?飲まないとやってられないくらい飲みますか?

管理人はそれほど飲みませんが、ときどき無性に飲みたくなります。お気に入りの銘柄ばかりを飲むのもいいですが、せっかくならその土地のお酒を飲みたいとは思いませんか?

今回の投稿では、お酒が戒律で禁止されているムスリム(イスラム教)の国、チュニジア特産のお酒をご紹介します。

そもそもイスラム教徒はお酒を飲んでいいの?

みなさんはイスラム教徒に対してどんなイメージを持っていますか?管理人はここチュニジアに来るまで、イスラム教の戒律は世界で一番厳しいと思っていました。イスラム教の禁止事項を、以下にざっと挙げます。

  • 豚肉を食べてはいけない
  • アルコールを飲んではいけない
  • 女性は肌を露出してはいけない
  • ラマダン期間中、日の出から日の入りまで一切の飲食物を口にしてはならない

相当に厳しい戒律だと思いませんか?特にラマダンは、絶対に耐えられる自信がありません。

「これだけ厳しい戒律なのだから、お酒を飲んでいいわけがない」

管理人もそう思っていました。しかしここチュニジアでは違うようです。

私イスラム教徒だけど、お酒はときどき飲むよ。街の飲食店でも提供してる場所あるしね」

友人のチュニジア人20代女性はそう言っています。現に一度、その女性とアビブ・ブルギバ通りにあるバーで一緒にビールを飲みました。アルコールの提供は屋内席に限られますが、女性が飲酒すると言ってもウェイターは特に怪訝な表情もしませんでした。

ここチュニジアでは、観光客向けに飲食店でアルコールは提供されています。観光客向けとはなっていますが、チュニジア国民が飲酒しても特に罰則等はありません。

それではチュニジア特産のお酒を紹介していきましょう。

Celtia(セルティア):ビール

チュニジアの地ビールCeltia

先述のバーで注文しました。飲み口は非常にあっさりしています。管理人の感覚では沖縄のオリオンビールに近いと思いました。人によっては後口に酸味を感じることもあるようです。管理人は酸味をまったく感じませんでしたが、一緒に飲んだ女性はそう言っていました。バーでの価格は330mlのボトル1本が6TND(300円くらい)です。

「とりあえずビール」

という方は最初に試すべきお酒です。

MAGON(マゴン):赤ワイン

チュニジアの特産赤ワインMAGON

フランス資本のスーパーマーケット、「Monoprix(モノプリ)」で購入しました。管理人の生活圏内で、アルコールの販売をしているのはこの店だけです。チュニス中心街に滞在する方は必然的に、このMonoprixでアルコールを調達することになるでしょう。

MAGONにはいくつか種類がありますが、ワインがあまり得意ではない管理人はロゼワインを購入しました。どうも赤ワインや白ワインの渋みが好きになれないのです。

肝心のこのMAGONロゼワインの味はどうかというと、渋みが少ない、甘くないぶどうジュースといった感じです。(すみません、ワインの味は本当によくわからないのです。どんな味がおいしいのかさえよくわかっていません。)

ただ、今まで飲んだことのあるワインの中で相当飲みやすいことは確かです。価格も750mlで15TND(750円くらい)なので、「外れでもまあ許せるかな」という価格帯のテーブルワインでしょう。

ワインを購入した場合の注意点

滞在している宿で開栓しようとしたときに、重要なことに気づきました。そうです、ワインはコルク栓です。これを見たとき管理人はまずいと思いました。

「ワインオープナーがこの家にあるのか?」

この家のホストファミリーは一切飲酒しない人たちです。諦め半分で尋ねると、やはりありませんでした。ワインオープナー以外の道具を使って開栓するしかありません。

代替ツールとしてハサミを貸してくれましたが、コルクが柔らかくてボロボロになるばかりです。このままではおそらくボロボロになったコルクがワインの中に全部落ちてしまいます。

ときどき飲酒すると言っていた先述のチュニジア人女性にも尋ねましたが、家にワインオープナーはないと言っていました。このままではせっかく買ったワインを飲むことができません。ワインオープナーなしで開ける方法を調べると、いい方法が見つかりました。

「ライターで、コルク栓とワイン間の空気の部分を炙る」

こうすることでワインの中の空気が膨張し、コルク栓がポンと飛び出すのだそうです。しかしホストもホストマザーも喫煙者ではないので、ライターは持っていないでしょう。喫煙者と思われるホストの兄弟も不在です。

仕方がないのでガスコンロで炙り始めました。苦労しましたが、数分炙るとスルスルとコルク栓が飛び出してきて、ポンと勢いよく外れました。ボロボロになったコルクの破片も瓶に入ることなく、きれいに開栓できました。

しかし勢いよく飛び出したコルク栓は棚の上に飛んでいってしまい、見つけることができません。ワインは1回で飲み切るか、密封できる容器に移し替えるしかありません。しかしアルコール耐性があまり強くない管理人が1回で飲み切るのは不可能です。密封できる容器もありません。

仕方がないので、飲み切れなかったワインの瓶にグラスを被せて常温保管するという、あまりよくない方法で保管せざるを得ませんでした。

もしあなたがチュニジアでワインを購入するつもりであれば、以下のことにご留意ください。

  • ワインオープナーを事前に用意しておく
  • 1回で飲み切るようにする

この2点をクリアして、チュニジアワインをお楽しみください。

BOUKHA L’OASIS(ブッハ・ロワジー):イチジクの蒸留酒

BOUKHA L'OASIS

フランス資本のスーパーマーケット、「Monoprix(モノプリ)」で購入しました。「BOUKHA」にもいくつか種類がありますが、一番メジャーなのはこの「L’OASIS」らしいので購入しました。

蒸留酒だけあって、アルコール度数は36度と高いです。口に入れた瞬間強烈なアルコール感が広がります。ですがしばらく口の中で転がしていると、ほのかな甘味を感じます。テキーラなどでは感じたことのない後味です。最初飲んだときには「何だこの酒!?」と失敗したような気持ちになりましたが、慣れてくるとなかなかおいしいです。

個人的には今回紹介した3種類のお酒の中で一番好きです。価格は500mlで23TND(1,150円くらい)です。数人のグループで滞在している、もしくは数日間チュニスに滞在する場合には買ってもいいお酒だと思います。くれぐれも1人で、1回で飲み切ろうとは思わないでください。

甘くても強いお酒なので、飲酒の際はお気をつけて。

お酒に関する注意点

アルコールが戒律で禁止されているチュニジアでも、スーパーマーケットでお酒を買うことができます。その際パスポートなどの身分証明書は必要ありません。

ですが、もしかしたら女性は購入できないかもしれません。観光客であれば買えるのかもしれませんが、もし連れに男性がいるならば男性に買ってもらう方が無難でしょう。

ちなみに重要事項として、金曜日はスーパーマーケットでお酒が買えません。金曜日にはアルコールを販売してはいけないという決まりがあるようです。バーなどの飲食店では金曜日もお酒を注文できるのでご安心ください。管理人がチュニジア人女性とバーに行ったのは金曜の夜でしたが、問題なくビールが注文できました。飲食店であればいつでも入手できますが、スーパーマーケットで購入したい場合は金曜日を避けてください。管理人はこの決まりを知らず、過去2回金曜日にお酒の調達に失敗しています。

スーパーで購入した際の注意点として、宿まで持ち運ぶときには中身が見えないような袋に入れて持ち帰ってください。お酒が飲みたくて我慢している人を刺激しないように努めてください。

また、公共の場での飲酒はご法度です。ちゃんと自室に戻ってから飲みましょう。

まとめ

お酒としてメジャーなジャンルである、ビール・ワイン・蒸留酒の中で1種類ずつご紹介しました。みなさんが飲みたいと思ったお酒はありましたでしょうか?

チュニジアは戒律が緩い国とはいえ、アルコールは禁止されている物品です。エチケットを守って楽しくチュニジア特産のお酒を飲んでください。

 

それではまた!

 

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