あなたはスターウォーズのファン?ファンなら絶対に外せない聖地がチュニジアにはあります
チュニジアにはスターウォーズのロケ地となった場所がたくさんあります。多数のロケ地がサハラ砂漠にあります。どこにあるのか正確な場所はわからないにしても、サハラ砂漠の名前を聞いたことのない人はいないでしょう。
今回は映画スターウォーズロケ地のひとつである、「エル・オング・ジュマル」をご紹介します。
エル・オング・ジュマルとは
El Ong Jmal(エル・オング・ジュマルやエル・オング・ジュメルとも発音されます)とはチュニジア西部、アルジェリアとの国境にほど近いナフタ(Nefta)という街の北側にあります。
入り口にはモス・エスパ(MOS ESPA)という看板があり、こじんまりとしたロケ地がテーマパークのようにまとめられています。
スターウォーズのどのシーンで使われたロケ地かというと、アナキンが奴隷として育った幼少期の街だそうです。(すみません、管理人はスターウォーズを一度も見たことがありません。)
スターウォーズファンであれば、このロケ地を見た途端に興奮冷めやらぬこと間違いなしです。
エル・オング・ジュマルへの行き方
チュニジアの南部、サハラ砂漠エリアにトズール(Tozeur)という街があります。ここトズールがエル・オング・ジュマルを訪れる際の拠点となります。
トズールまで行き、隣町のナフタに移動します。ナフタからタクシーで砂漠の真ん中、エル・オング・ジュマルまで向かいます。
ナフタまで行けば、ほとんどのタクシー運転手はエル・オング・ジュマルまで連れていってくれるはずです。
赤丸位置がトズールを含む、今回紹介するエリアです
地図では湖が近いように見えますが、実際には湖は見えません(ありません)。
エル・オング・ジュマルでやること
ロケ地を写真に収める
特に言及することでもないとは思いますが、モス・エスパまで来て写真を1枚も撮らないという人はいないと思います。
モス・エスパは入場料を払う必要がないので、ここに来れば誰でも自由に見学できます。
多少の土産物の陳列、使用された映画のセット等、30分もあればすべての展示物を見終わることができます。
ラクダに乗る
タクシーでモス・エスパに到着した瞬間から、ラクダを引く男性たちがおそらくあなたをストーキングしてきます。最初のうちは無視でいいでしょう。すべて展示物を見終わったら声をかければいいと思います。
管理人が行ったときには全部で3人のラクダ引きがいました。もしたまたまその時間にモス・エスパを訪れている観光客が多いと、ラクダ待ちになる可能性があります。(おそらくそんなことはないと思いますが。)
20分のラクダ乗り体験で100TND(約5,000円)と言っていたような気がします。しかし管理人に同行したチュニジア人の友人がその価格に対してごねまくったため、ラクダ乗り体験価格は15TND(750円)に値下がりしました。友人がアラビア語で交渉していたため、管理人には途中経過がまったくわかりませんでしたが、最初の価格設定は間違いなくぼったくり価格です。そもそも価格などあってないようなものです。
料金は後払いなので、まずはラクダに乗ります。
ラクダのコブに直接乗れるのかと思っていたのですが、背中に設置された木枠に乗ることになります。なのでちょっと尻が痛みます。尻の生地がしっかりしたパンツで乗ることをおすすめします。
ハンドルも設置されているので、そこをしっかり握ってラクダから振り落とされないようにします。
ラクダ乗り体験のルートはガイド次第なので、自分で行き先を決めることはできません。
少しだけ砂漠の中を歩きます。平坦な道、砂丘の上り下りなど、一応ガイドも変化に富んだ道を歩いてくれるようです。ラクダはかなり優しく歩いてくれるので、振り落とされるような心配はありません。ですが上り下りのときにはやや体勢が不安定になるので、ハンドルをしっかり両手で握っていてください。
そして、出発した地点まで舞い戻ります。
20分は短いと思うかもしれませんが、正直管理人はこの程度の時間で充分でした。というのも尻が痛く、さらにこの日は気温が45℃以上ありました。加えて一睡もできない状態だったため、屋外に長時間いられるようなコンディションではなかったからです。
それに、一緒に同行してくれた友人はラクダに乗らず、ラクダの横を歩いて管理人を撮影し続けてくれました。その友人の負担も考えると、20分でも長すぎたかもしれません。もしかしたら支払う料金次第では、さらに長い時間体験できるのかもしれません。
ですが管理人の個人的な意見として、長くても30分以内に留めておいた方が無難かと思われます。
クアッドタクシーに乗る
エル・オング・ジュマルを訪れる前に、仲介人らしき男性からクアッドタクシーに乗るかどうか聞かれました。
クアッドタクシーとは、砂漠の上も走れる四輪バギーのことです。管理人は断りました。自動車運転免許も持ってきていないし、特に興味もなかったからです。
砂漠の上をぜひ自分で運転してみたいという方は体験してみてもいいでしょう。
エル・オング・ジュマルを訪れる際の注意点
飲み物は持参する
モス・エスパには飲み物が一切売っていません。
ここは砂漠の真ん中なので、ナフタからモス・エスパの道中にも商店はありませんでした。日本の感覚のように、観光スポット内で買えばいいという常識は通用しません。最低でも各自ペットボトル1本は持参しましょう。(真夏は特に多めに。)
食べ物も売ってはいませんが、管理人は去り際にひとりの男性からパンを売りつけられました。(友人が必死に断っていましたが買わされました。)灰の中で焼いていたパンです。灰を充分払ってから紙に包んで渡されましたが、食べていけば当然灰も体の中に入っていきます。
おそらく観光客に押し売りするタイプの人なので、強気で断ってさっさと去りましょう。
タクシーではエアコンを効かせてくれない
エル・オング・ジュマルへのタクシーに限った話ではないのですが、チュニジアの運転手はエアコンを効かせてくれません。
当然、管理人が訪れた気温45℃を超える日も効かせてくれません。代わりに窓を全開にして走ってくれます。するとどうなるかおわかりですよね?
熱風が常に襲ってきます。おまけに砂漠の砂も攻撃してきます。なので、最低でも顔を守れるフェイスガードのようなものを用意しておいた方がいいかもしれません。
まあ真夏に訪れなければこんな大変な思いはしなくて済むのですが…。
服装は長袖長ズボンで
そういう管理人は半袖で行ってしまいましたが、日焼けや砂から身を守るためには皮膚を露出しない方がいいです。
それに、焼けている砂の上にうっかり倒れたら大火傷を負う可能性もあります。真夏でも全身を覆う服装にしておきましょう。
薄着だろうが厚着だろうが、どのみち汗が滝のように流れて止まりませんのでさほど変わりはありません。
まとめ
スターウォーズファンにはたまらない場所、そうでなくとも本物のサハラ砂漠を体験できるエル・オング・ジュマル。
砂漠というものを身近に感じたことのない日本人にとっては、とてもスリリングな体験になると思います。アラビア語が話せないと、おそらくぼったくりやなにかしらのトラブルに巻き込まれるかもしれないので、ひとりでは行かないようにしましょう。ひとりで行くと、ラクダに乗っている自分の写真を撮ってくれる人もいませんしね。
道中もお気をつけて、一生忘れられないステキな砂漠体験をどうぞ!
それではまた!
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