島国に住む日本人にとって、陸路での国境越えは…以下同文なので略
時間に正確なドイツでもこれほど遅れる!?長距離バスのありえぬ遅延
今回は南米編「アルゼンチン・ウシュアイア~チリ・プンタアレーナス」間の移動についての投稿です。
ウシュアイア~プンタアレーナス間の移動はバスが最安値
はるばる「世界の果て」であるウシュアイアまで来た方は、ブエノスアイレスには戻らず南部パタゴニア地方を巡る方が多いと思います。管理人もせっかく世界最南端(現在は微妙に違いますが…)まで来たのですから、ここから首都までとんぼ返りするのはもったいないと思っていました。
いろいろ検討した結果、チリの「プンタアレーナス」という場所を目指すことにしました。Wikipediaなどで調べると「ウシュアイア~プンタアレーナス」間には直行便フライトがあるようなのですが、なぜか管理人が検索したときにはまったく表示されませんでした。多少日程を前後させても検索結果が見つかりませんでした。飛行機で向かうとなると、一度ブエノスアイレスまで戻ってから再びプンタアレーナスまで南下せざるを得ないようです。
これでは時間とお金の無駄なので、別の移動手段を検討しました。ヒットしたのがバスでした。所要時間が最短で、運賃も最安値でした。なのでバス移動に決め、チケットを購入しました。
ウシュアイアバスターミナル
ウシュアイアのバスターミナルはここです。
どの会社の長距離バスもここに発着するようです。
このバスターミナルには待合室がなく、仮設トイレも鍵がかかっていて使用できません。気象条件をもろに受けることになりますので、服装には充分気を付けトイレを済ましてから来ましょう。ちなみにこの日は-5℃の気温の中屋外で待たされました。
Bus-Sur社が運行
今回利用するバス会社はBus-Sur社です。バスターミナルにはちゃんと待機していました。
8時出発予定ですが、7時半になってもまだバスの運転手が来ません。乗客らしき人たちが何人か待っているにもかかわらずです。ようやく食料がたっぷり詰め込まれた袋を抱えた男性2人が到着し、バスのドアを開けました。運転手のようです。
チケットを確認し、荷物を車両下のスペースに詰め込みます。そしてチリ入国の申請書を記入するよう説明されました。当然全部スペイン語でです。
車両に乗り込むと、広い座席がお出迎えです。
このバスは全席セミカーマクラスのため、深いリクライニングとゆったりしたフットスペースが備えられています。そしてトイレも完備されています。
ほぼ予定時刻にウシュアイアのバスターミナルを出発しました。しかし車内の暖房はまだ効いておらず、とても寒いです。
パンアメリカンハイウェイ3号線をひた走る
工業地帯を抜けたバスはパンアメリカンハイウェイ3号線に入ります。この3号線をひたすら北上していきます。
携帯の電波すら入らない未開のエリアです。
出発後30分ほどでようやく車内が暖まってきました。暖房の効きは相当悪いようです。
エスコンディド湖(Lago Escondido)
9時頃、エスコンディド湖が見えてきました。
ウシュアイアの旅行代理店ではわざわざここに行くツアーも紹介されました。移動中に一目見れば充分です。
ファグナノ湖(Lago Fagnano)
エスコンディド湖から10分で、ファグナノ湖が見えてきました。
ビーグル水道に匹敵するような大きさの湖です。アルゼンチンは雄大ですね。
ウシュアイアの隣町トルウイン(Tolhuin)
ウシュアイアから1時間半ほどで、隣町であるトルウインを通り過ぎました。
街には一切寄らず、一瞬バスが道端に停車しました。なんとこのタイミングで運転手が交代し、また走り始めました。日本と違い、道端でさっと交代というのがおもしろいですね。
南大西洋
携帯の電波がずっと圏外の中、右側に大西洋が見えてきました。
リオ・グランデ(Río Grande)の市街地は通らない
10時半頃、リオ・グランデ付近に差し掛かりました。
しかし市街地に入ることはなく、空港へ向かう道に入りショートカットしました。このバスには途中で乗り降りする乗客はいないようです。
国境の街サン・セバスティアン(San Sebastián)
11時半頃になるとバスはパンアメリカンハイウェイ3号線に別れを告げ、サン・セバスティアンという国境の街に入りました。
街と言っていい規模なのかはわかりませんが、ガソリンスタンドと国境検問所にモーテルくらいしかない場所です。このモーテルは、チリ国境が閉まる夜間時間帯にここに来た人のために設置してあるらしいです(当然宿泊には料金が発生します)。
運転手が乗客にチリ国境検問所の説明をしました。この説明も当然全部スペイン語でした。用意するのはパスポートだけでいいらしいです。
ここで全員降ろされ、パスポートを提示します。バス乗車前に渡された申請書は不要でした。ここでは何も訊かれずに無事通過です。陸路での入国はあっけないです。
保安検査はチリに入ってから
再びバスに乗り込むと、運転手が再び説明に回ってきました。なんと保安検査がこの先で行われるらしいです。バナナやチーズなどの生ものの検査が特に厳しいようで、先ほどとは違い所持品すべてを持って下車するようです。申請書もそこで提出するとのことです。
なぜ先ほどの場所でやらないのでしょうか?
この国境検問所で再び乗客全員が降ろされ、パスポートを提示します。ここではチリでの滞在先を訊かれ、その後入国スタンプを押されました。先ほどの検問所は一体何のために立ち寄ったのでしょうか?
バスから降ろされたスーツケースと手荷物をX線に通します。ただし携帯などが入っている上着は通さず、素通りでOKでした。普段は没収されることも多い飲み物なども、まったく検査しませんでした。お役所仕事でやってるだけなでしょうか?ペットボトルに入れた水を手に持ったまま、無事ゲートを通過できました。
再びバスにスーツケースを詰め込んで再出発です。これで晴れて、チリ入国です。
次回のチリ編に続きます。
それではまた!
ブログには書けない裏話も満載!当時の感情のまま書き綴ったチリ滞在記はこちらからどうぞ
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