※この記事は2012年1~3月時点の経験を基に書かれたもので、最新の情報と異なる場合が多々あります。「昔はこうだったんだな」と、近代史の勉強のような感じで軽く読み進めてみてください。
英語を学習するみなさんが目標にするのは、「TOEIC」試験での高得点獲得でしょう。事実、日本での就職活動には「TOEIC」の得点が重要視されることもあります。
ですが、国際的に通用するのは「IELTS」の得点です。せっかく海外に語学留学するのであれば、この「IELTS」試験での高得点を目指しましょう。
今回はその「IELTS」模擬試験に関する投稿です。
IELTS(アイエルツ)試験とは
International English language testing system(国際英語運用能力評価試験)のことで、世界最大の受験者数を誇る試験です。4つの英語能力(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)を総合的に評価し、英語環境において生活していくのに必要な英語力がどれほどあるかを測ります。
海外の大学入学、企業入社、移住などに密接に関わってくる試験になります。
多くの学校でIELTS対策コースが設定されている
管理人が通っていたニュージーランドの語学学校「NZLC」でも、フィリピンの語学学校「SME」でも、このIELTS対策コースは設定されています。一般コースで基礎学力を向上させた後、IELTSコースに移動して海外生活の足がかりを作ろうとする学生も少なくありません。
「SME」では希望者全員が「IELTS」の模擬試験を受けられる
クラシックキャンパスの学生は自主的に、土曜日に開催されているIELTS模擬試験を受験することができます。
管理人は進捗テストを受けたことはありましたが、IELTS模擬試験の方がより詳細に自分の実力が測れると知りました。元来「IELTS」の高得点獲得には興味がありませんでしたが、この機会を逃せば、一生受ける機会は訪れないかもしれません。無料で受けられる最初で最後の機会だと思い、力試しとして受けることにしました。
「IELTS」模擬試験
リーディングとライティング
まずはリーディング部門から始まります。長文問題の読解力が必須です。過去に受けたことのある「TOEIC」の問題よりもはるかに難しいです。
ライティング部門では接続詞なども適切に使い、同じ単語を繰り返し使わなくても記述できる語彙力が求められます。スペルミスなどもってのほかです。与えられた題目に対して小論文を書く力が求められますので、小論文自体が苦手な人はまるで歯が立ちません。
リスニング
設問順に音声が流れてくるとは限りません。例えばQ31・32・33が1セットになっている問題の場合、Q33の答えが最初に流れてくることがあります。つまり、「Q31に関連する部分が聞き取れたから、この後にQ32の部分が流れてくるな」という予想が通じません。しかも選択肢に書かれている表現ではなく、類語や別の表現に置き換えられていることも多々あります。聞き取ったことを記憶し、整理し、答えを導き出す作業を素早くできる能力が必要とされます。
スピーキング
スピーキングは1対1の面接形式で行います。与えられた時間内で答える能力が重要視されます。自己紹介を1~2分、質問されたことに対しての回答を1~2分、自分の意見を1~2分というように、短すぎても長すぎてもいけません。
管理人の場合には結構時間が余ってしまい、手応えをまるで感じられずに終了してしまいました。
結果発表
明けて月曜日に、IELTS模擬試験の結果をもらいます。成績は各部門1(最低)から9(最高)の間で、0.5刻みで評価されます。採点資格のある先生が採点しますので、地球上どこで受験しても採点品質は一定になります。
管理人の成績はリスニングが4.5、リーディングとライティングが5.0、スピーキングが6.0、総合成績は5.0でした。
6.0以上取れれば海外の大学入学ができるレベルと言われており、スピーキングだけなら入学できるのかもしれません(笑)。
まとめ
リスニング能力は自覚していた通り低かったので、普段の会話では音声以外の情報から言いたいことを推測する共感力を駆使していることがわかりました。しかし、手応えが最も感じられなかったスピーキング能力が一番いい成績だったこともおもしろい結果でした。海外生活をかなり経験してきた今、もし試験を受けたら少しは能力が向上していることを祈るばかりです。
今までに受けた試験の中でも、このIELTS模擬試験は相当難しいものだったと思います。おまけに試験は長時間なので、集中力を維持するのが大変でした。しかし、国際的な評価方式で自分の能力を測れたのはとてもいい経験でした。
もし語学留学中にIELTSの模擬試験を受ける機会がありましたら、ぜひ一度は受けることをおすすめします。ご自身の実力を測るにはとてもいい試験ですので。
それではまた!
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