歩行者用信号ちゃんと守ってるよ!?なんで車が突っ込んでくるの?
この国を取り巻く環境にもだいぶ慣れてきましたが、未だに慣れないのは交通ルールというか、運転マナーの悪さです。今回はその酷すぎる運転マナーを書いていきたいと思います。
チュニジアの交通ルールでは100%車が優先なのか?
以前の投稿にて、チュニジアの交通状況について書いてきました。
ぼったくりタクシーに注意!非常に不便で危険なチュニジアの交通情報 - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)
衛生状況も治安も悪い!?チュニジアではとにかく注意して生活を! - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)
酷い交通ルールと運転マナーには慣れてきたつもりでしたが、どうしても我慢できなくなったので投稿したいと思います。
信号無視
これです。チュニジアの運転マナーで一番許せないのがこの信号無視です。おそらくチュニジアの交通ルールでは多くの国と同じように、「青信号は進め」「赤信号は止まれ」となっているはずです。ですがこの当たり前を守らないドライバーがあまりに多すぎるのです。
管理人が外を歩いていたときのことです。道を横断するため、歩行者信号が青になるのを待っていました。信号が青になったので渡り始めました。渡り始める前にちゃんと左右も確認しました。ですが、右側から猛スピードで車が目の前を突っ切っていったのです。信号を再確認したのですが、ちゃんと歩行者信号は青のままです。冷汗が出ました。よそ見もしていなかったし、歩くことに集中していたのにです。
チュニジアは右側通行の国です。右側から来る車に対する信号は絶対に赤なのです。交差点を曲がって侵入してきた車ではないのです。つまりそのドライバーは、
- 自分の信号は赤
- 目の前を歩行者が横断している
にもかかわらず無視したのです。日本でこんな違反をしたら免停は免れないでしょう。警察官はおらず、誰にも注意されないのがわかっていたからやったのでしょうか?
別の場所でも信号無視はあります。このブログでも何度も記載しているアビブ・ブルギバ通り。この通りのシンボルである時計台の周りはロータリーになっています。とにかく交通量が多いのです。交通量が多いため、歩行者用信号が設置されています。ここの信号もほとんどのドライバーが守りません。歩行者用信号は青なのに、横断する歩行者側がタイミングをうまく見計らって横断しないといけないのです。
しかも、この横断歩道そばには警察官の控え所があります。警察官が見ていることが多いこの横断歩道で歩行者妨害をするドライバーの多いこと多いこと。さらには、警察官が横断する歩行者を誘導しているときにまで突っ込んでくるドライバーも後をたちません。
この国のドライバーには、「せめて警察官の前ではちゃんとルールを守ろう」という気概すらないようです。
ウィンカー(方向指示器)を出さないで曲がる
なぜこれほどまでにチュニジアの交通状況が酷いのか、以前は理由がわかりませんでした。ですがようやく原因のひとつとなることを発見しました。それは、ほとんどのドライバーが「ウィンカーを出さないで曲がる」からです。
気を付けているにもかかわらず、轢かれそうになったりヒヤっとしたりすることが多い。それはいきなり曲がってくる車が圧倒的多数だからだったのです。
「道路を横断するとき、前方から来る車はウィンカーを出していない。だから問題なく横断できる。でも急にその車が目の前に侵入してくる」
そのパターンがあまりにも多すぎるのです。管理人が不注意なだけなのでしょうか?いいえ、他の歩行者も同じようにびっくりしています。同じチュニジア人歩行者にも優しくない運転マナーなのです。
管理人の体感では、ちゃんとウィンカーを操作するドライバーの割合は1割以下です。
歩行者に譲らない
これがこの国、チュニジアのデフォルトです。先述の通り、運転マナーの悪さはドライバーの自己中心的な性格から来ています。この性格の持ち主ばかりでは、歩行者に譲る気持ちなど芽生えるはずがありません。先日こんな光景を見ました。
チュニジアのメインストリート、アビブ・ブルギバ通りで、道路を横断している歩行者がいました。一応安全のために、横断中ドライバーの方に向かって手を挙げてあいさつをしていました。しかし管理人がそこを通り過ぎた数秒後、後ろから怒鳴り声が聞こえました。その歩行者がドライバーに対して怒鳴っていたのです。おそらく強引にその歩行者の前を通り過ぎようとしたのでしょう。それで轢かれそうになったことに文句を言っていると思われます。
その横断場所は横断歩道ではないので、歩行者側に多くの過失割合があることは否めません。ですがどんな状況であれ、歩行者を轢いたら車の方が過失は大きくなります。そういうルールはチュニジアにはないのでしょうか?
あるいは、渋滞していてなかなか車が進めない光景は日常茶飯事です。それは交差点侵入前のポイントでも顕著です。そこには横断歩道があります。どうせ車は進めないんだから、歩行者が横断するまで待ってあげればいいでしょう。しかし車は1mでも、1秒でも速く前に進みたがります。止まらざるを得ない状況でも歩行者には譲りません。それどころか、前の車との車間を限界まで詰めて歩行者を通らせないようにする車もいます。
さらに、悪質なドライバーだと、狭い車間を横断している歩行者がいるにもかかわらず前進してきます。まるで「歩行者はすべてドライバーの敵」、とみなしているような行動です。
一方通行や進入禁止も無視
大都市中心部では街の作りが碁盤の目状のようになっています。この通りでは北から南、その隣の通りでは南から北へと、一方通行に設定されている場所が多くあります。ですが、それを守らないドライバーが数多くいるのもここチュニジアです。
さすがに四輪車ではすれ違えないため、四輪車が一方通行を無視することはほとんどありません。酷いのは二輪車です。
一方通行中の車の両脇を逆方向に普通に抜けていきます。歩行者がいようとも、エンジンを吹かして威嚇しながら強引に通り過ぎています。おそらく何人かの歩行者は軽く接触しているでしょう。管理人も軽く腕を轢かれたことがあります。
写真の道路は向かって奥に進む一方通行です。ですがそんなことはお構いなしに逆走してきました。
車が入れないように、柵や障害物が埋め込んである場所も関係ありません。明らかに車が入れない路地を猛スピードで抜けていく二輪車。歩道を平然と走っていく二輪車。駅の階段を駆け上がっていく二輪車。とにかくめちゃくちゃです。
本来ならば車が入ってこない安全な場所にいるときにも轢かれる恐れのある国、それがここチュニジアです。
渋滞の原因になっても構わず方向転換
自分本位なのはいつでも変わりません。
道を間違えたとわかったドライバーは、どこでもその場で方向転換します。後ろに車が何台も続いている、前からも何台も来ているのもお構いなしです。特にそういう渋滞状況で方向転換しようとすると、何度も何度も細かく切り返しをしなければなりません。5分くらいその身勝手な車のせいで渋滞が発生します。当然ウィンカーもつけずに急に方向転換を始めます。クラクションがけたたましく鳴りますが、そんな騒音もどこ吹く風。罵声を浴びても気にせず方向転換して自分の道を行きます。
「ゴーイングマイウェイ」
ものすごい精神力です。
二輪車はノーヘルで、3人乗りもする
これは歩行者には直接関係ない話ですが、二輪車のライダーは基本ヘルメットを被っていません(ノーヘル)。100km/h以上出せるような道路でもです。
「ヘルメットを被るのは観光者(外国人)ライダーだけ」
そんな言葉が真実のような気にもなるほど、ヘルメットを被っていません。一応チュニジアの交通ルールでは被らなくてはいけないらしいのですが、ヘルメットを被って乗っているライダーを管理人が見たのは10回くらいしかありません(笑)。
さらには3人乗りしているライダーもたまに見かけます。父親が運転、背中に母親、小さな子供が最後尾に捕まって乗っています。そこはせめて、「子供を真ん中にして、落ちないように大人が挟めよ!」と言いたくなるほど、乗り方の順番がなっちゃいません。当然同乗者もノーヘルです。
ここチュニジアでは、バイクは歩行者と同じ区分なのでしょう。だからヘルメットもいらない。そういう感覚なんだと思います。
先ほどの逆走ライダーは、
- 逆走
- ノーヘル(親子ともに)
- 正しい2人乗りではない
という、最低でも3つの違反をしています。日本の道交法では何点分の違反になるのでしょうか?
まとめ
チュニジアでは車が100%優先です(笑)。そう思っていないと、まったく予期せぬ場所で轢かれる恐れがあります。管理人も一体何度横から、後ろから、前から轢かれそうになったことか。
チュニジアを歩く際は、一時も集中力を切らさずに歩いてください。治安がよくないので、スマホを見ながら歩く人はいないと思いますが…。くれぐれも注意してください。
特に二輪車は、こちらの予想をはるかに超える場所を走行してきますので…。
それではまた!
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