海外生活コラム

4次元マンション(ハイドアンドシーク)は旅行にぴったりの念能力

「HUNTER×HUNTER」に登場する「念能力」の中で何かひとつだけ使えるとしたら、何を選びますか?管理人はもちろんこの能力です。

4次元マンション(ハイドアンドシーク)

キメラアント編に登場する放出系能力者「ノヴ」の念能力で、マンションの念空間に物質を転送することができます。自分の好きな場所に穴を開けて4次元マンションにつなぎ、そのマンションを経て人や物質を転送できるという、主に後方支援の能力です。

簡単に言うと、一度「お気に入り登録」した場所に何度でも瞬間移動で行き来できる能力です。

4次元マンションは旅行と最高の相性

この能力を初めて知ったとき、「旅行に使えたら最高じゃん!」と思いませんでしたか?そうです、最高なのです!一度穴を開けたら、その場所には行きたい放題なのですから。

この能力を今初めて聞いたというあなたも、穴を開けたい場所を想像したことでしょう。ここでは管理人が今まで行った場所の中で、是非とも穴を開けたい場所をピンポイントで紹介していきます。(開けた穴は能力者本人使用時にしか現れないため、他人に悪用されることはありません。)

日本国内で穴を開けたい場所

自宅

言わずもがな、まずは自宅です。自宅に穴を開けておくことで、無駄な荷物運搬や外出先の宿泊先を確保する必要がなくなります。常に手ぶらでいることができ、宿泊費を発生させないよう最初に設定する場所です。

成田空港

海外に行くためにはまず、空港への円滑なアクセスが必須です。初めて行く場所には正規のルートで行かないといけないので、飛行機の利用は必須となります。となると、日本の玄関口である成田空港には穴を開ける必要があります。

管理人が目指す国は日本人にとって馴染みのない国が多いため、成田空港から出発する確率が高いです。空港に穴を開けておけば自宅から空港までの交通費もゼロにできるので、国内移動時にも得できます。

3つあるターミナルのどこに穴を開けるか悩みどころですが、個人的には中間に位置する第2ターミナルの1階ロビー端のトイレ近くに開けたいと思います。別に悪いことをしているわけではないですが、穴に出入りする際に目撃される確率をなるべく減らしたいので。

羽田空港

成田空港と同じく、玄関口として必要なのが羽田空港です。確率は少ないですが、羽田空港から出発することもありますので穴を開けておきます。

羽田空港では、第1ターミナルの1階ロビー端のトイレ近くに開けたいと思います。目撃されにくい場所であれば、建物内のどこでもいいです。

都内の旅行にも使えるので、開けておいて損はないです。

訪問歴のある国で穴を開けたい場所

複数の都市に滞在した国もありますが、「1国に1か所しか穴を開けられないとしたら」という制限の下で考慮した場所です。

ニュージーランド

ニュージーランドで穴を開けたい場所は、オークランドにある「聖パトリック大聖堂(Cathedral of St Patrick & St Joseph)」の庭です。

平日であればそれほど混む場所ではないため、目撃される確率は少なくなります。さらに、ここから徒歩10分圏内に主要な観光スポットがあります。オークランドのシンボルであるスカイタワー(Sky tower)や最も賑やかな通りであるクイーンズストリート(Queen Street)の他、各都市に向かう長距離バスターミナルや近郊の島に向かうフェリーターミナルもあります。

遠出が面倒ならば市内で!最低限押さえておくべきオークランド観光!

「聖パトリック大聖堂」の庭に穴を開ければ、ニュージーランド北島の観光は思いのままです。(南島までは飛行機を利用する必要があるため、穴を利用しない正規ルートを推奨します。)

フィリピン

フィリピンで穴を開けたい場所は、セブ島にある「アヤラ・センター・セブ(Ayala Center Cebu)」の庭です。

アヤラ・センター・セブ

人通りが多く目撃はされてしまいますが、セブ島ではどこに移動するにもタクシーが必須なので、タクシーを拾いやすい場所を拠点にするべきです。この「アヤラ・センター・セブ」はセブ島の二大ショッピングモールの1つですので、タクシーを拾うには事欠きません。また、現金社会のフィリピンでは現金も必須になります。この「アヤラ・センター・セブ」には為替レートのいい両替所がありますので、旅を始める地として最適です。

ここさえ押さえておけばOK!セブ島の二大ショッピングモール!

主要なセブ島内の観光スポットにも近く、近くの島に向かうフェリーターミナルもタクシー移動範囲内で済みます。安く飲食でき、夜遊びスポットも近い場所を拠点とする方が何かと便利だと思った次第です。

マクタン島のリゾートホテルのどこかに穴を開けようか迷ったのですが、リゾートホテルではセブ島の魅力を味わいきれないので繁華街にしました。

アルゼンチン

アルゼンチンで穴を開けたい場所は、ブエノスアイレスにある「サン・マルティン将軍広場(Plaza General San Martín)」です。

Monument to the Fallen in Malvinas

この広場は広いので、目撃される確率も少なくすることができます。ブエノスアイレス市内の主要な観光スポットが付近に多くあり、各都市に向かう鉄道と長距離バスの発着場所であるレティーロ(Retiro)駅にも徒歩で行ける便利な立地です。

地元民が連れていく、ブエノスアイレスの鉄板観光スポット(後編)

コロンビア

コロンビアで穴を開けたい場所は、ボゴタにある「サンタンデル公園(Parque Santander)」です。

ボゴタを代表する博物館である「黄金博物館(Museo del Oro)」の隣にあります。ボゴタ市内を一望できるモンセラーテの丘にもほど近いです。

黄金郷伝説の残る国コロンビア、首都ボゴタの市内観光は物足りない?

ここに穴を開ける理由は、単純に友人に会いやすいからです。ボゴタ市内の公共交通は外国人観光客にとっては複雑で、1人で利用できるような自信がありません。友人との待ち合わせでわかりやすい場所の方がいいかなと思った次第です。ですが単に観光を理由にした場合でも、この付近に穴があれば便利だとは思います。

カナダ

カナダで穴を開けたい場所は、モントリオールにある「モントリオール・ノートルダム聖堂

(Basilique Notre-Dame de Montréal)」の庭です。

モントリオールのダウンタウンにあるものの、それほど混雑した場所ではないのが魅力的です。モントリオール主要観光スポットのほとんどが徒歩圏内にあり、少し離れた場所でも便利なメトロやバスで楽に移動できます。

訪れるべきところがいっぱい!カナダのモントリオール(その3)

長距離バスターミナルも徒歩圏内なので、ケベックシティやトロントへの移動も苦になりません。

メキシコ

メキシコで穴を開けたい場所は、プラヤデルカルメンにある「フンダドーレス公園(Parque Los Fundadores)」です。

フンタドーレス公園

プラヤデルカルメンの一等地であるキンタ・アベニューに加え、ビーチもすぐそこです。徒歩10分圏内にすべての観光スポットが集約し、各都市に向かう長距離バスターミナルも目と鼻の先です。

プラヤ・デル・カルメンに来たらぜひ行って!キンタ・アベニュー周辺

ここ以外に穴を開ける候補地は見つかりません。

マルタ

マルタで穴を開けたい場所は、セント・ジュリアンズにある「釣り人と猫の彫像(Sculpture of Fisherman and Cat)」の横です。

Sculpture of Fisherman and Cat

有名な観光スポットでありながらそれほど混雑しておらず、観光客に人気のエリアにあります。飲食店に囲まれていて、友人との会合場所には事欠きません。路線バス停も周辺にたくさんあり、移動も容易です。

たまには何もせずのんびり過ごそう!マルタに数多くある公園やベイ

首都ヴァレッタのバスターミナルに穴を開けるか迷ったのですが、個人的にヴァレッタは滞在しづらい場所だと思っています。飲食店やビーチの数から見ても、セント・ジュリアンズの方がすべてにおいて便利だと思っています。

チュニジア

チュニジアで穴を開けたい場所は、チュニスにある「チュニス大聖堂(كاتدرائية القديس فنسون دو بول و القديسة أوليفيا باليرمو)」の前です。

チュニスのメインストリートであるアビブ・ブルギバ通り(Avenue Habib Bourguiba)にあり、主要観光スポットがすべて徒歩圏内で収まります。15分ほど歩けば東部や南部に向かう鉄道駅にも辿り着けます。

友人との待ち合わせにも便利な立地です。

モロッコ

モロッコで穴を開けたい場所は、タンジェにある「タンジャ・マリーナ・ベイ(طنجة مارينا باي)」です。

Tanja Marina Bay2

対岸にはスペインが見える、管理人のお気に入りスポットです。観光スポットである旧市街までは少し距離がありますが、正直旧市街にはあまり面白みを感じないので問題ありません。

市内観光バスツアーか徒歩でOK!タンジェ旧市街近辺の観光スポット

カサブランカのカサ・ボワイヤージュ(محطة الدار البيضاء المسافرون)駅と迷いましたが、カサブランカは観光都市ではないので再訪する必要性を感じませんでした。

ドイツ

ドイツで穴を開けたい場所は、ドレスデンにある「聖母教会(Frauenkirche Dresden)」の前の広場です。

聖母教会1

ドレスデンの主要観光スポットであるインネレ・アルトシュタット(Innere Altstadt)エリアにあり、冬はクリスマスマーケットで賑わう場所です。

24歳女性が案内する、ドレスデンのインネレ・アルトシュタット!

ドレスデン中央駅もそばにあり、各都市に行くにも便利な交通網が整っています。

ポーランド

ポーランドで穴を開けたい場所は、ヴロツワフにある「中央市場広場(Wrocławski Rynek)」です。

ヴロツワフの主要観光スポットである中心街にあり、冬はクリスマスマーケットで賑わう場所です。博物館がこの広場を中心としてたくさんあり、無料入場できる日に合わせて行くのにも便利な立地です。

もう訪れるべき場所がない!?ヴロツワフ中心街付近の観光スポット!

4次元マンションの欠点

このようにとても便利な4次元マンションですが、当然欠点もあります。

1.パスポートを必要とする行動はできない

正規の入国手続きを経ていないため、パスポートを調べられてしまうと不法入国扱いになってしまいます。「本来そこにいるはずのない人間」ですので、身分証明を求められる場面に遭遇すると面倒なことになります。

つまり、国境を超える移動は絶対にできないということです。入国記録がないのに出国するという、あり得ない状況になってしまうからです。飛行機の移動はもちろん、国境をまたぐバスや鉄道、フェリーも利用できません。パスポート不要の、近場の移動しかできないことになります。「現地の友人と一緒に、隣国に小旅行に行く」という行動にすら制約がかかってしまいます。

しかしそれでも、アルコール購入時にパスポート提示を求められるくらいであればOKだと考えます。入国記録を調べるわけではなく、年齢確認のみに使用していると思われますので。

2.「絶」状態時には使用できない

ここでいう「絶」状態とは、体調不良などにより念能力が使用できない状態を指します。4次元マンション使用に万全の体調が不可欠である場合、体調不良時には使用できないことになります。もし何らかのトラブルにより万全の体調でなくなった場合には帰還すらできなくなってしまうので、常に念能力が使用できるよう自己管理を徹底し続ける必要があります。

4次元マンションの隠れた長所

現実世界での使用にはそれなりの制約がある4次元マンションですが、その弱点を補う余りある長所があるのです。

自宅が消失しても、あらゆる災害を受けない避難所として生活できる

殺風景な部屋ではありますが、どんな災害が来てもびくともしない避難所として利用できます。現実世界とは遮断された異次元にある空間のため、地震・台風・洪水・核爆弾といったあらゆる被害から逃れられるのです。電気・水道などのインフラ設置は不可能だとしても、調理のいらない食料品などは備蓄しておけます。クレジットカードさえ生き残っていれば、物価の安い国で必需品を調達して過ごすことができます。

ただし、あくまで避難所(一時的な滞在場所)としてしか使用できない

しかし、こう思う方もいるかと思います。

「こんな便利な能力なら、現実世界の自宅を処分して、4次元マンションの一室を真の自宅にすればいいじゃないか?そうすれば災害からも税金からも逃れられるじゃないか!」

管理人もそれは考えましたが、それだとダメなのです。4次元マンションを「真の自宅」にするには、社会と完全に断絶された生活ができなければならないのです。

食料調達には、どうしてもいずれかの通貨が必要になります。そうなると銀行口座やクレジットカードも必須になり、口座開設やカード発行のために登録する住所が必要なのです。地球上に存在しない4次元マンションは住所として登録できないので、現実世界に住所が必要なのです。また、医療保険を利用するにも住所が必要になります。

「食料も不要、医療行為も不要」という仙人のような人間でないと、「真の自宅」として4次元マンションを使用できないのです。あくまで旅行という娯楽に利用するつもりの方であれば、現実世界にも「住所」となる拠点が必要なのです。

まとめ

世界中を一瞬で移動できる夢のような念能力「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」。うまく使いこなせれば、世界中に散らばる友人たちとも定期的に会うことができます。

しかしじっくり考えてみると長所ばかりではないことがわかります。原作の念能力にも必ずある反動や制約のようなものです。ですが、そんな欠点があっても充分すぎる利用価値がある4次元マンションは、ぜひとも手に入れたい能力です。その気になれば、この能力を利用して大金も稼ぎ出せますので。

早くこんな能力が使えるような世の中になってほしいものです。こんな妄想でもしていないと、現実はやってられないのですから。

 

それではまた!

 

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